リモートワークの普及に伴って、郊外へ移住する人も増えてきた昨今。
大手IT企業のなかには「従業員の居住地は全国どこでもOK」な会社もちらほら出てきて、これから就活をする人も住む場所の選択肢が増えています。
前回の記事でご紹介したように、私は東京で就職して5年ほど働いていましたが、コロナ禍を機に長野へ移住し、1年ほど経ちました。
そこで実感したのが、「長野=東京との2拠点生活最強」説!
今回は地方移住を考えている人向けに、長野が移住先として素晴らしい点を列挙していきたいと思います。気になる部分から自由に気楽に読んでみてください!
<目次>
●【利便性】東京まで1時間ちょいで行ける
●【経済的】家賃の安さは言わずもがな。ワンルームなら5万円前後で住める
●【土地柄】移住者にウェルカムな土地柄◎ 特に長野、上田、松本、軽井沢
●【アクティビティ】温泉好きと自然好きなら絶対おすすめ
東京まで1時間ちょいで行ける
まずはなんといっても東京へのアクセスの良さです。北陸新幹線を使えば、軽井沢からは1時間程度、上田・長野からは1時間半程度で東京まで行けちゃいます。大宮ー横浜間が1時間程度なのを考えると結構気軽に感じませんか?
「地方移住」と聞くとはるばる遠くへ引っ越す感じを想像しますが、通おうと思えば全然通えちゃう。この程度の距離なら、週1〜2日都内のオフィスに出社するくらい余裕。軽井沢に住んで都内に毎回通勤している人もかなりいます。
ちなみに上田ー東京間新幹線の往復運賃は1万2000円ほど。週一で往復したとして1カ月4万8000円ですが、都内の家賃と長野県内の家賃を比較した場合、長野県内に住んで新幹線通勤をするほうが安く上がることが多いです。居住地に柔軟な企業は交通費も一部負担してくれる場合が多いので、新幹線通勤でもお財布的には比較的優しそう。
ちなみに、最近は新幹線内で仕事をする人が以前より増えたような。北陸新幹線には「オフィス車両」もできて、ウェブ会議やPC作業も気兼ねなくできます。私もコーヒー片手にメールチェック……ではなくスマホでマンガを読んでしまうのですが……。
▼新幹線オフィス車両※出典:JR東日本「新幹線オフィス車両(8号車)座席でリモートワーク」
家賃の安さは言わずもがな。ワンルームなら5万円前後で住める!
地方の良さはやはり家賃の安さ。東京と比較すると、長野では爆安で広い家に住めます。家賃相場はワンルームだと上田市や長野市で5万程度。東京23区が7〜10万なので、だいたい半額です(※)。
私がいま住んでいる上田市では、東京で築15年のワンルームに払っていた家賃で駐車場付き新築一戸建てに住めます(笑)。
ワンルームでリモートワークとなると、生活スペースと仕事スペースが分けられなくて集中できなかったり、ちゃんとしたデスクと椅子を置くスペースがなくてベッドの上でノートPCを開いて作業をして腰を痛めたり(私のことです)、なかなか大変ですよね。
ワンルームリモートで限界を感じている方、ぜひ長野に来てください。デスクを置ける家が借りられますよ!
(※)参考:CHINTAI 家賃相場情報「東京23区/上田市/長野市」
移住者にウェルカムな土地柄◎ 特に長野、上田、松本、軽井沢
「でも地方ってムラ社会で人付き合いめんどくさいんでしょ?」という方。その懸念は半分合っていて、半分間違ってます! なぜなら地方と一口にいっても、人の流動性の有無によって対人関係の難易度はぜんぜん違うから。
私は転勤族の家に育ったので過疎村から東京23区までいろんな場所に住みましたが、長野県内なら、主要都市である長野市・上田市・松本市の中心部あたりならば、いわゆる「田舎に想像するご近所付き合い・排他性」が全然ないです。
新幹線が停まる駅がある自治体は人も流動的だし、いわゆるIターンUターンの人が多いので、移住してきてもそうそう珍しがられることはありません。
ちなみに軽井沢町は、むしろ都心に家がある別荘族と都心からの移住者が多いので、長野県というより東京都軽井沢町だと思っています(笑)。
上に挙げた都市以外にも魅力的な自治体はたくさんあるのですが、都心へのアクセスや生活に必要なものが揃(そろ)う点、人口を加味すると住みやすいのはこのあたりになります。
私は上田市に住んでいるのですが、面倒なご近所付き合い的なものは今のところ一切ないです。回覧板を回すくらい。近所で移住してきた人がお店をやっていたり、習い事の教室を開いていたりしていて、風通しの良さを感じます。
長野市や松本市もですが、若い人でカフェやカルチャースペースを作っている人が多くて、いい文化だな〜と感じます。
温泉好きと自然好きなら絶対おすすめ
長野県は日帰り温泉施設の数が日本一です。野沢温泉などのいわゆる温泉地ではないエリアでもだいたい一つは温泉施設があります。なので「今日仕事で疲れちゃったし夜温泉行こ〜」が日常的にできます。重い腰をあげずとも、心身ともにホカホカになれる場所が近くにあるのはめちゃくちゃありがたい。
もちろん宿泊できる温泉施設も多いので、昨年だけで7回も県内の温泉旅行に行きました。おしゃれ宿・安宿・高級宿・秘境宿まで本当に制覇しきれないほどあるので、温泉好きならたまらない環境なのでは。
また、山もたくさんあるので登山やキャンプ、スキー・スノボが好きな人なら年中遊び放題ですよ。知人で長野と東京の2拠点生活をしている人は毎週のようにあっちの山こっちの山へと行っていて楽しそうです。私も今年はキャンプに挑戦したいなと思っています。
「新幹線が止まる都市に住んでリモートワーク&週末は自然の中でアクティビティ」が長野移住の最適解
長野、住んでみたくなりましたか? 都心へのアクセス・家賃の安さ・自然豊かな環境の三拍子が揃っていて、自然の中でのびのび暮らしながら仕事も頑張りたい人にはぴったりだと思いますよ。
次回は、「都落ち」っていうけど地方で働くって最高かもよ(仮)をお届けします。お楽しみに!
連載:アラサー会社員どっこい地方移住日記
「東京で会社員を続けてひとりで老人ホームに入る」以外考えていなかったアラサー会社員が、コロナを機に長野に移住! これからの働き方、地方での生活、お金のことなどなど「リアルな地方移住レポ」を現場からお伝えします!
(Photo:Oliver Hoffmann , PCH.Vector/Shutterstock.com)