こんにちは、ワンキャリア編集部です。
国内メガ損保の一角を担う三井住友海上火災保険(以下、MSI)。近年では日本国内に留まらず、アジアやヨーロッパへの展開も推進するグローバル企業です。
MSIの総合コースは転勤がある「全域社員」と、同様の業務内容でありながら希望の勤務地で働ける「地域社員」に分かれます。この記事では、「総合コース(地域社員)」の具体的な選考対策をまとめました。選考前の最終確認のためにご一読ください。
<目次>
●三井住友海上火災保険の社風
●三井住友海上火災保険の本選考のポイント
●三井住友海上火災保険の本選考のフロー
・1. エントリーシート(ES)
・2. Webテスト(テストセンター受験)
・3. Webテスト(自宅受験のデザイン思考テスト)
・4. 1次面接
・5. 2次面接
・6. 最終面接
●おわりに
三井住友海上火災保険の社風:財閥系ならではの顧客基盤を築く国内メガ損保の一角
MSIは国内3メガ損保の一角を成す企業です(※1)。東京海上日動や損保ジャパンと並び、強固な顧客基盤を築いています。
「商業の三井」と「工業の住友」といわれる2つの財閥のルーツを活かし、個人・法人ともに顧客を獲得してきました。「国内の約3人に1人がお客様である」といわれるほどです(※2)。財閥系ならではの顧客基盤を活用し、今後も安定的にビジネスを展開する企業といえるでしょう。
(※1)参考:ワンキャリア「【業界研究:損害保険】東京海上日動火災保険、損保ジャパン日本興亜、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険。損保4社の違いを徹底比較!」
(※2)内定者が社員に聞いた話に基づく
海外駐在も可能! 成長性の高いASEAN地域での事業展開を推進
MSIは、成長が著しく見込まれるASEAN(東南アジア諸国連合)地域でさらなる事業展開を推進しています。
2016年にはヨーロッパ最大の保険市場ロイズで保険料収入2位を誇るAmlin社を買収(※3)。2017年には、シンガポール最大の損害保険会社First Capital Insurance Limitedを買収しました(※4)。
今後も海外事業の収益拡大を図る見込みです。国内損害保険事業以外の利益を全体の50%にまで増やす方針を定めています(※5)。
したがって、社員は海外駐在ができる機会も多いと考えられます。実際に、希望を出せば海外駐在が可能で、現在約250名の駐在員がいるそうです(※6)。
海外を拠点にし、グローバルに働きたい学生に向いているといえるでしょう。
(※3)参考:M&A Times「三井住友海上、英損保大手Amlin社と買収手続き開始の合意」
(※4)参考:M&A Times「三井住友海上火災保険、シンガポール最大の損保会社を約1755億円で買収」
(※5)参考:MS&ADホールディングス 「中期経営計画」
(※6)21卒内定者が座談会で聞いた社員の話に基づく
三井住友海上火災保険の本選考のポイント:海外志向の高さや強固な顧客基盤など、MSIの特色を取り入れて「なぜMSIなのか」を示そう
MSIの選考を突破するためには「圧倒的な志望度」を示すことが重要。他の保険会社や金融機関と併願する学生が多いため、内定辞退をしない入社意思の強い人材を求めていると考えられます。
志望動機を問われた際は、他社と比較し「なぜMSIなのか」を明確に示しましょう。
強固な顧客基盤や海外事業における将来性の高さなど、MSI特有のポイントを取り入れて伝えられるのがベストです。
過去の経験に基づいた「誠実さ」と「主体性」をアピールしよう
選考では一貫して「誠実さ」と「主体性」を示しましょう。新卒社員の多くが配属される、営業部門と損害サービス部門への業務適性をアピールするためです。
「誠実さ」は、どちらの部門に配属されても必要です。営業部門・損害サービス部門ともに業務の中で顧客と接する機会が多く、信頼関係を築ける人柄が求められるからです。
また、「主体性」も重要です。営業部門では代理店に対し販売方針のマネジメントを行うからです。損害サポート部門でも、顧客の事故発生時には弁護士や医師などの専門家と連携し、事故解決まで導きます。
過去の原体験に基づいた誠実さと主体性をアピールし、MSIで働くための素養を示しましょう。
原体験を述べるときは「取り組んだことの概要」「取り組むうえで発生した問題」「周囲を巻き込み講じた施策」の3つの軸に分けて説明するのがおすすめです。
【合格の秘訣】企業概要・選考での評価ポイント
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三井住友海上火災保険の本選考フロー
三井住友海上火災保険の選考フローは以下のように進みます。
1. エントリーシート(ES)
2. Webテスト(テストセンター受験) 3. Webテスト(自宅受験のデザイン思考テスト) 4. 1次面接 5. 2次面接 6. 最終面接
ここからは選考突破に必要なポイントをお伝えします。
1. エントリーシート(ES):通過率は高い! 面接での深掘りを前提に作り込もう
ESの通過率は高いようです(内定者談)。しかし、のちの面接で使用される可能性があります。深掘りされる前提でしっかりと作り込みましょう。
過去には次のような質問が出題されました。
(1)学生時代力を入れたことについて(400字以内)
(2)現状をより良くするために自ら考え行動した経験について(400字以内)
(3)将来なりたい社会人像と、それを三井住友海上火災保険でどのように成し遂げるか(400字以内)
※出典:三井住友海上火災保険|総合コース(地域社員)2022年卒本選考のES
設問(1)「どのような課題をどう乗り越えたか」の順序を立てて文章を組み立てよう
設問(1)は「どのような課題をどう乗り越えたか」をわかりやすく伝えることが重要です。読み手側が一度読めば理解できるように、順序を立てて文章を構成しましょう。
下記のように要素を分解して書くと、論理的で情景が伝わりやすい回答を作れます。
・どのような経験だったか(結論ファースト)
・どのような課題があったか
・何が課題のボトルネックになっていたか
・どのような施策を打ち出したか
・施策を実現する中でどのような困難があったか
・困難をどのように乗り越えたか
・結果、何を実現したのか
・その経験を通して何を学んだのか
設問(2)「どのように考え行動したか」を具体的に述べよう
設問(2)で問われていることは「どのように考えて行動したか」です。自分が起こしたアクションを具体的に示しましょう。
「なぜそのように考えたのか」という背景もセットで述べると、より自分の価値観や魅力をわかりやすく伝えられるでしょう。
設問(3)「なぜそのような社会人になりたいか」まで掘り下げて書こう
設問(3)を回答する際に大切なポイントは「なぜそのような社会人になりたいか」まで掘り下げて記載することです。
原体験に紐(ひも)づけて述べられると、回答により説得力が生まれます。「三井住友海上火災保険でどのように成し遂げるか」も、具体的なアクションまで落とし込むと良いでしょう。
自己分析を入念に行い、MSIで活躍する姿を想像させられるような社会人像を書きましょう。
2. Webテスト(テストセンター受験):形式は玉手箱。高得点をとり早期選考を勝ち取ろう
MSIの選考ではWebテストが合計2回行われ、両方の結果を総合して合否がでます。
通過率は低くないものの、高得点を獲得した学生は早期選考に案内される可能性があるそうです(内定者談)。早期に内定を獲得したい学生は、入念に対策して臨みましょう。
1度目のWebテストはテストセンターで受験する、SPI形式のテストです。「言語」「非言語」「性格」の3つが出題されます。
市販の参考書だけでなく他社のテストで練習し、万全な状態で受験するのがおすすめです。
以下に該当企業を記載しますので、ご参考ください。
<テストセンターでのSPIを実施している企業>
・ゴールドマン・サックス
・アビームコンサルティング
・野村総合研究所
3. Webテスト(デザイン思考テスト):他社のテストで練習し、本番に挑もう
2度目のWebテストは自宅受験のデザイン思考テストです。30分程度のものを2回受験します。デザイン思考テストを実施している、他社の選考で練習しておきましょう。
以下に該当企業を記載しますので、ご参考ください。
<デザイン思考テストを実施している企業>
・ボストンコンサルティンググループ
・住友商事(インターンシップ選考)
4. 1次面接:早期選考への分岐点! 難易度は低いが最低限の対策を
社員1人・学生1人、30分程度の面接です。この面接に合格すると早期選考へ、不合格の場合は通常選考ルートに案内されます(内定者談)。
過去には次のような質問がされました。
・学生時代力を入れたことについて
・志望動機
・将来のキャリアプランについて
・就職活動の軸
※出典:三井住友海上火災保険|総合コース(地域社員)2022年卒本選考の1次面接
質問もオーソドックスな内容ばかりで、通過難度が低い面接とのこと(内定者談)。早期選考を勝ち取るためにも、「本選考のポイント」を読み、最低限の対策はしておきましょう。
5. 2次面接:22年卒選考から始まったケースワーク。論理的思考力と企画立案力をアピールしよう
社員1人・学生1人、30分程度の面接です。こちらの面接でも、不合格の場合は通常選考に案内されます。早期に選考を進めるためにも、念入りに対策しましょう。
過去には次のような質問がされました。
・学生時代力を入れたこと
・志望動機
・映画館、VRを含む5つのワードから好きなものを組み合わせて新しい価値を提供するアイデアを考える
※出典:三井住友海上火災保険|総合コース(地域社員)2022年卒本選考の2次面接
2次面接の最大の特徴はケースワークです。21年卒までは質問のみでしたが、22年卒からケースワークも実施されています。論理的な思考力や企画立案力が試されていると考えられます。これらを示すためにも、ただの思いつきではなく「提案するのに至った背景まで説明できる」アイデアを提案しましょう。
実際に内定者も「誰をターゲットにしているか」「他にも回答は考えたか」と厳しく深掘りを受けたそうです。論理性を意識しながら、そのアイデアが有効である根拠を語れるようにしてください。
6. 最終面接:「志望動機と話の一貫性」を示し、説得力のある回答を心がけよう
最終面接は30分程度、社員2人・学生1人で行われます。これまでと同様、不合格の場合は通常選考に案内されます。
過去には次のような質問がされました。
・志望動機
・学生時代に力を入れたこと
・なぜその学部にしたのか
・趣味の魅力について
※出典:三井住友海上火災保険|総合コース(地域社員)2022年卒本選考の最終面接
選考突破のカギは「志望動機と話の一貫性」です。原体験に基づき一連のストーリーを構成すると、話に説得力を持たせることができます。
また、最終面接では特に確固たる入社意思を示すことが重要です。内定を獲得したら、他社を辞退し必ず入社する旨を伝えてください。
▼三井住友海上火災保険の選考ステップをさらに詳しく知りたい方はこちら!
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おわりに
ここまで、三井住友海上火災保険の本選考を突破するポイントをお届けしました。みなさんの選考対策のお役に立てたら幸いです。
三井住友海上火災保険の選考についてさらに詳しく知りたい方は、選考対策ページをご覧ください。
※注釈のない記載は、選考対策ページ(下記)の情報をもとにしています
【選考ステップ一覧】各選考の詳細と解説
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