こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】
今回は「精密機器メーカー業界」について解説します。それぞれ優れた精密機器を誇る「デンソー・東京エレクトロン・村田製作所・キーエンス・島津製作所」を比較しながら、5社それぞれの企業風土と選考対策を紹介します。
<目次> ●精密機器メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説
・精密機器とは? 精密機器の種類
・ビジネスモデル
●精密機器メーカー業界の動向
・全体の動向
●精密機器メーカーの仕事内容・主な職種
・事務系職
・技術系職
●精密機器メーカー業界大手5社の業績比較・ランキング(営業収益/営業利益)
●精密機器メーカー業界大手5社の特徴・強み
・デンソー:100年に一度の変革期に挑む自動車部品メーカー
・東京エレクトロン:半導体の技術革新の先頭を走る
・村田製作所:世界中で選ばれる、信頼の高品質コンデンサーメーカー
・キーエンス:生産体制と技術・開発力で圧倒的な営業利益率を誇る
・島津製作所:145年以上受け継ぐ「科学技術で社会に貢献」の信念
●精密機器メーカー業界大手5社の社風の違い・制度
・デンソー:多様な価値観や成長意欲を尊重した制度が充実
・東京エレクトロン:挑戦と成長を支える自由闊達な社風と充実したサポート体制
・村田製作所:工房実習からグローバル人材育成まで。充実した研修制度
・キーエンス:平均年収は2000万円以上。メリハリのある働き方
・島津製作所:社員一人一人の多様性を重視したDE&Iへの手厚い取り組み
●精密機器メーカー業界大手5社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
●精密機器メーカーで働く魅力・やりがい
・社会への貢献を実感できる
・グローバルに事業を動かせる
●精密機器メーカー業界大手5社の選び方
・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
・情報収集ではワンキャリアの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
・手間がかかる「業界研究」はワンキャリアにおまかせ!
・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
●精密機器メーカー業界大手5社の人材像・選考対策
・精密機器メーカーが求める人材像
・精密機器メーカーの選考対策
●精密機器メーカー業界以外の業界研究記事
精密機器メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説
精密機器メーカーとは、あらゆる場面で使われている精密機器を設計・製造・販売する企業を指します(※1)。
そこで、精密機器メーカー業界をより詳しく知るためには、精密機器が何なのか、またこの業界はどのように利益を出しているのかを把握することが欠かせないです。
精密機器とは? 精密機器の種類
精密機器とは、高い精度や正確さが求められる機械や装置のことを指します(※1)。これらは、ミリメートルやナノメートル単位の微細な加工や測定が可能で、医療、製造、通信、科学技術など、多岐にわたる分野で活用されています。
現代社会に欠かせない存在となり、用途によって特徴や種類が異なるため、各産業に特化した精密機器が開発されているのも特徴です。
ここでは、精密機器の代表的な種類について紹介します。
医療機器
医療機器は、人々の健康を守り、医療現場で診断や治療を支えるための重要な装置です(※2)。具体的には、以下の製品があります。
- 超音波診断装置(人体の内部構造をリアルタイムで可視化)
- MRI(磁気を利用して体内の断層画像を取得)
- 人工呼吸器(酸素を供給し、生命維持をサポート)
計測機器
計測機器は、研究開発や製造現場、環境モニタリングなど幅広い分野で、物理量や化学成分を正確に測定するために使用される機器です。水の環境の見守りや、大気の安全確認など、環境保全にも貢献しています(※3)。
具体的には、以下の製品があります。
- 風速計(風の速度や方向を測定する装置)
- 粘度計(液体の粘度を測定する装置で、食品・化粧品などの品質管理に使用)
- PHメーター(溶液の酸性度やアルカリ性を測定する装置で、製薬や水質管理に使用)
半導体・電子機器
半導体や電子機器は、現代社会の基盤を支える重要な製品であり、情報通信、自動車、家電など幅広い分野で活躍しています。
具体的には、以下の製品があります。
- メモリチップ(データを一時的または長期的に保存)
- マイクロプロセッサ(コンピューターやスマートフォンの頭脳)
- パワーデバイス(自動車や家電で電力制御の役割)
光学機器/映写機器
光学機器や映写機器は、光の反射や透過を利用して情報を可視化する装置で、オフィスや教育現場、製造工程での活用が一般的です(※4)。
具体的には、以下の製品があります。
- コピー機
- スキャナー
ビジネスモデル
ここでは、精密機器メーカー業界のビジネスモデルを分かりやすく解説します。
高い技術力を必要とされる業界であれば、精密機器は欠かせない部品であるため、精密機器メーカーは様々な業界のメーカーと関連しています。
精密機器業界は、ソフトウェアや電子制御を活用して、高い精度で動作する機器を開発し、国内外に販売しています。この業界の製品は、身近な時計やデジタルカメラといった光学機器から、工場で使われる計測機器や検査機器、さらには医療機器まで幅広く展開しております。日本はこの分野を得意としており、これまで世界中の産業の発展を支えてきました。
業界の動向を知ることは、その業界の将来性を把握するのに役立ちます。
全体の動向
今後、精密機器メーカーが注目すべきこととして、大きく2つを取り上げたいと思います。
スマートシティ進展
スマートシティとは、さまざまな社会課題や新たな価値の創出を目指し、新技術を使い、人々の生活によりいいサービスや質を提供する未来型の都市または地域のことです(※5)。電力やガスなどのインフララインから、住宅の建物や移動手段まで、生活の様々な場面でIT技術力を組み合わせる仕組みとなっています。
近年、このスマートシティへの投資が活発に行われています。実際、トヨタが計画しているスマートシティ「Woven City」は2020年に発表され、大きな注目を浴び、2025年に一部の実証実験が開始される見込みです(※6)。
こうした大規模な計画の主役は、電力会社やIT企業、あるいは都市設計のコンサルティング会社に見えるかもしれません。しかし、その陰では、重要なキーデバイスとなる半導体を製造する精密機器メーカーが極めて重要なプレーヤーとなります(※7)。
(※5)参考:内閣府「スマートシティとは」(※6)参考:日本経済新聞「トヨタ、モビリティのテストコース『Toyota Woven City』でPhase1の建築を完了し準備を本格化」
(※7)参考:日本経済新聞「スマートシティを支える半導体」
医療機器の安定的な成長
精密機器の中でも、近年、医療機器は今後の将来性の高いものとして扱われています。
2022〜2023年の医療機器業界で、人工呼吸器や人工肺などの特需は落ち着きを見せましたが、医療機関を受診する人が増えたことから、検査関連や手術関連の機器、歯科用品の需要が回復しました。今後、より多くの先進国で高齢化が予測され、新興国は経済の発展に伴う医療水準の向上が見込まれるため、医療機器業界は安定的な成長が期待できる分野ともいえます(※8)。
このように、医療機器の可能性から、精密機器メーカーが次に力を入れるべき製品へのヒントになるでしょう。
(※8)参考:業界動向サーチ「精密機器業界の動向と現状(2022-2023年)」精密機器メーカーの仕事内容・主な職種
ここでは、精密機器メーカー業界で経験できる仕事や職種を、事務職と技術職に分けて具体的に説明します。
事務系職
まず、事務系職は、大きく営業・マーケティング・事務職に分けられます。
営業
営業職は、自社製品を顧客に提案・販売し、ニーズを聞き取って最適なソリューションを提供する仕事です。
精密機器の場合、顧客は法人が多く、製品の技術的な特長を理解し、分かりやすく説明する力が求められます。具体的に、お客さまのニーズを踏まえた中長期のプロダクト戦略の立案、およびその戦略に基づいた高い顧客満足の実現と、自社の受注・売上・利益の最大化を目指した販売計画立案と販売活動をおこないます(※9)。
また、顧客との関係を築き、長期的な信頼を得ることで、次のビジネスチャンスを生み出す重要な役割を担います。
営業職については以下の記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
(※9)参考:東京エレクトロン「仕事を知る」▼営業職について詳しく知りたい方はこちら ・営業職とは?種類や仕事内容・将来性と向いている学生の特徴も解説!
マーケティング
マーケティング職は、市場の動向を分析し、製品やサービスの販売戦略を立てる仕事です。顧客のニーズや競合の動きを調査し、自社製品の魅力を最大限に引き出す方法を考えます。
具体的には、課題解決に向けて技術サポート、商品企画、商品提案、販売促進活動などを行います(※10)。市場分析力やデータを基にした判断力が求められる職種です。
マーケティング職については以下の記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
(※10)参考:村田製作所「ムラタの職種」▼マーケティング職について詳しく知りたい方はこちら ・マーケティングの仕事とは?向いている人から将来性まで徹底解説!
事務職
事務職は、企業運営を支えるバックオフィス業務を行います。
具体的には、
- 経理・財務・会計の仕事
- 法務の仕事
- 知的財産の仕事
など、幅広い業務を担当します。
事務職の効率的なサポートによって、現場がスムーズに動き、会社全体が安定的に運営されるように貢献します。
具体的に、法務・広報・総務・人事などの役割に分かれています(※11)。
事務職については以下の記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
(※11)参考:村田製作所「ムラタの職種」▼事務職について詳しく知りたい方はこちら ・事務職の志望動機の書き方【例文10選】新卒で有利に働くスキル・経験も紹介 ・君は本当に事務向きか?事務職が味わう「地獄」を解説する
技術系職
次に、技術系職には、研究・開発から、設計やエンジニアリングまで、それぞれの過程で欠かせない工程を遂行する職種があります。
研究・開発
研究・開発職は、中長期的な市場・技術の動向やお客さまのニーズに対応しながら、新しい製品や技術を生み出す仕事です(※12)。例えば、新しい素材の特性を研究したり、精密機器の性能を飛躍的に向上させる技術を開発したりします。また、既存の製品の改良も行います。
精密機器業界に置いては、この職種が業界での競争力を維持し、企業の未来を支える重要な役割を果たします。
研究・開発職については以下の記事でより詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
(※12)参考:東京エレクトロン「仕事を知る」▼研究職・開発職について詳しく知りたい方はこちら ・研究職とは|種類や仕事内容、向いている人の特徴から選考対策まで解説 ・開発職とは|技術職・研究職との違いや、年収・向いている人を解説
生産管理
生産管理職は、製品の製造プロセスを計画し、効率的に進行させる仕事です。
具体的には、製造スケジュールの策定、在庫の管理、生産ラインの最適化を行い、コスト削減や品質向上を目指します。現場スタッフなどの利害関係者との連携や迅速な問題解決力が求められる職種です。
世界の最新物流動向やお客さまの需要変動などのダイナミックな環境変化の中で供給責任を果たすため、常に自己成長を感じることができます(※13)。
(※13)参考:村田製作所「ムラタの職種」システム設計(ハードウエア・ソフトウアエ)
この職種では、製品の動作や機能を支えるシステム全体の設計を行います。
ハードウエア設計では、ハードウエア設計では、製品の物理的な構造や動作に関わる部分を担当します。具体的には、既存装置の改善・改良について、4力学(機械・流体・材料・熱)を駆使しながら、設計を行います(※14)。
ソフトウエア設計では、製品を動作させるプログラムやアルゴリズムの開発を担当します。具体的には、機器の操作システムや制御プログラムの開発、データ処理やネットワーク接続の実装などが含まれます。
この職種では、機械工学やプログラミングなどの多様な技術分野の知識や、システム全体を包括的に考える視点が求められる職種です。
(※14)参考:東京エレクトロン「仕事を知る」フィールドエンジニア
フィールドエンジニアは、納品後の製品のメンテナンス業務や点検などの保守を担当します。顧客先での修理や定期点検を通じて、製品が常に最高のパフォーマンスを発揮できるようにサポートします(※15)。時には、古くなった製品を新しいものに変える提案も行います。
この職種では、顧客対応力や機械の仕組みに対する深い理解が求められる仕事です。
(※15)参考:東京エレクトロン「仕事を知る」精密機器メーカー業界大手5社の業績比較・ランキング(営業収益/営業利益)
精密機器メーカーの中でも主要5社であるデンソー、東京エレクトロン、村田製作所、キーエンス、島津製作所の売上高(営業収益)と営業利益を見てみましょう。
以下のグラフは各社の業績です。
2023年度は、売上高では1位がデンソー、営業利益では1位がキーエンスですが、両方とも2位は東京エレクトロンです。
精密機器メーカー業界大手5社の特徴・強み
ここでは、精密機器メーカー業界で大手と見られる5社の特徴を解説します。
デンソー:100年に一度の変革期に挑む自動車部品メーカー
デンソーは、先進的な自動車技術、システム・製品を提供する、グローバルな自動車部品メーカーです(※16)。
※出典:デンソー「2023年度決算書 P.4」
自動車部品メーカーの中では世界No.2の売上規模を誇っています(※17)。
デンソーは創業当初より、モビリティ領域(自動車関連分野)を中心として、その技術を応用した生活・産業関連機器など、社会の変化とともに事業領域を広げてきました。現在は、自動車の電動化を支える「エレクトリフィケーションシステム」や、熱課題を解決する「サーマルシステム」などを含む7つのコア事業を中心に、モビリティ領で培ってきた技術を駆使し、未来の社会を支えるさまざまな事業に取り組んでいます(※18)。
デンソーは研究開発にかなりの力を入れており、2024年3月期には研究開発費を約5,500億円規模に拡大。最先端技術の導入による投資効率の向上や、事業と一体の知財戦略を推進することで、開発領域の拡大や開発スピードを加速させていく方針です(※19)。
現在、自動車業界は、電動化や自動運転、カーシェアリングなどが進展し「100年に一度の変革期」といわれています。この変化に対応するように、デンソーは、トヨタ自動車とともに、車載半導体の研究開発を担う新会社「ミライズテクノロジーズ」を2020年4月に設立しました(※20)。「CASE(※21)」の進展で、自動車に搭載する半導体は増えつつあります。開発の負担が増える中、新会社への投資の集約で効率化を狙っているようです。
このように、変革期を迎える自動車業界において、デンソーは研究開発費の増加や関連の新会社設立など、積極的に変化に対応していることが分かります。
(※16)参考:デンソー「会社概要」(※17)参考:デンソー「デンソー早わかり」
(※18)参考:デンソー「統合報告書2022 P.28-29」
(※19)参考:デンソー「統合報告書2024 P.60-61」
(※20)参考:日経XTECH「トヨタとデンソーが作った半導体開発会社、狙いはGAFA対抗」
(※21)……Connected(コネクテッド)、Autonomous(自動運転)、Shared/Service(シェアリング/サービス)、Electric(電動化)の頭文字をそれぞれ取ったもの
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東京エレクトロン:半導体の技術革新の先頭を走る
東京エレクトロンは、社会インフラに欠かせない半導体の製造装置を生産するグローバルリーディングカンパニーです(※22)。
その強みは、提供する製品のラインアップです。東京エレクトロンの最大の特徴として、「パターニング工程」(※23)において、4つの連続工程すべてに対応する装置を持っている世界で唯一の企業であることです。具体的には、塗布現像・ガスケミカルエッチング・拡散炉・バッチ成膜という製品群において、世界でシェア1位を誇っています(※24)。
また、こうした実績の根幹は、積極的な研究開発への投資を基盤とした技術力にあります。研究体制も、日本を中心に、グローバル規模で展開しています。ヨーロッパ・東アジア・アメリカなど全部で13の拠点で、国内外開発拠点の連携の他、世界屈指のコンソーシアム、研究機関、アカデミアと協業を進めています(※25)。
(※22)参考:東京エレクトロン「東京エレクトロンを知る」(※23)......半導体チップ上に微細な回路を形成する重要なプロセス
(※24)参考:東京エレクトロン「製品・サービス」
(※25)参考:東京エレクトロン「研究・開発の考え方」
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村田製作所:世界中で選ばれる、信頼の高品質コンデンサーメーカー
村田製作所は、「innovator in Electronics」というスローガンのもと、「エレクトロ二クス(※26)の改革者」として世界の発展に貢献している電子部品メーカーです(※27)。
村田製作所の代表的な商品として、売上の半分以上を占めているコンデンサーを含めたコンポーネント系部品があります。
※出典:村田製作所「セグメント別売上高」
村田製作所の電気部品の実績は、創業時からの実績から分かります。村田製作所は、1940年代から2010年代まで、それぞれの時代に求められていた独自の電子部品を製作し貢献してきました(※28)。
1940年代:ラジオの普及→温度補償用に使われた円筒形の磁器コンデンサ 1960年代:カラーテレビの登場→セラミックフィルタ 1980年代:パソコンの登場→セラロックやフェライトビーズ 2010年代:スマートフォンの多機能化→超微細型のセラミックコンデンサ
そして、現在は、電子部品のさらなる小型化に対するニーズが高まっていることから、電子機器のさらなる小型化・高機能化を目指しています(※29)。
また、村田製作所は、環境への取り組みも積極的に行っています。特に、「環境経営推進体制」を通じて、設計段階から環境負荷を低減する体制を作っています(※30)。
(※26)......液晶画面に文字や画像を表示したり、文書や音声を記憶したりすることを可能にする半導体や小さな電子部品のこと。加えて、その部品に内蔵しているプログラムやネットワークも「エレクトロニクス」という。(※27)(※27)参考:村田製作所「ムラタの経営理念」
(※28)参考:村田製作所「ムラタの歴史」
(※29)参考:村田製作所 ニュース「世界最小クラスのチップインダクタを開発開始」
(※30)参考:村田製作所「環境とムラタ」
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キーエンス:生産体制と技術・開発力で圧倒的な営業利益率を誇る
キーエンスは、制御・計測機器、ビジネス情報機器、研究・開発用解析機器などの開発および製造や販売を行う企業です(※31)。
その強みは、圧倒的な営業利益率の高さです。東京エレクトロン、村田製作所、デンソー、島津製作所の中で、キーエンスの営業利益率は約51.2%で、その数値が著しく表れています(※32)。
高い営業利益を支えているのは「ファブレス(※33)による生産体制」と「技術・開発力」です。多くのメーカーは自社工場を持っていますが、キーエンスは一貫生産にこだわらず、製造は国内と海外の協力会社に外部委託しています。
自社工場を持たないことで、「商品の特性とマッチした技術、生産ラインを持つ工場を柔軟に選択できて合理的になる」という考えのもと、キーエンスは世界情勢や市場の変化に左右されず、付加価値の高い商品を大量生産することに成功しています(※34)。
そして、キーエンスは生産体制だけでなく、技術・開発力にも強みを持っています。キーエンスが生み出す新商品のおよそ7割が「世界初」「業界初」です。それも、すぐに販売するのではなく、テスト機など用意し、顧客の評価やニーズを生かしてから開発・販売します。世界初・業界初の商品を「世界標準」「業界標準」にすることで、商品が幅広く利用されています(※34)。
また、キーエンスは、北米や南米、ヨーロッパやアジア各地に海外拠点を持つグローバルカンパニーです(※35)。海外での売上高が全体の半分以上を占めています(※36)。
そこで行われているのは「グローバルダイレクトセールス」と呼ばれる直販体制です(※34)。通常の企業は、代理店や販売会社を経由して商品をユーザーに届けます。そのため、メーカーと顧客の距離が遠くなり、顧客の課題やニーズをくみ取りにくいという欠点がありました。
しかし、キーエンスは、全世界に拠点を置き、代理店を介さない直販体制をとっています。実際に営業担当者が顧客と顔を合わせ、業界の市場やトレンド、需要を予測することで、生産現場から求められているものを把握します。そして、正確な需要予測と見込み生産を行うことで、オーダーされた商品をその日のうちに届ける「全世界当日出荷」が可能になりました。その結果、部品待ちによってラインが数時間停止し、生産現場で大きな損出が発生する事態を防げます(※34)。この直販体制も、キーエンスならではの強みだといえます。
(※31)参考:キーエンス「About US」(※32)……営業利益率は「営業利益÷売上高」で算出
(※33)……自社工場を持たない会社を意味する
(※34)参考:キーエンス「キーエンスのビジネスモデルについて」
(※35)参考:キーエンス「海外拠点」
(※36)参考:日本経済新聞「キーエンス、海外売上高初の6割」
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島津製作所:145年以上受け継ぐ「科学技術で社会に貢献」の信念
島津製作所は、1875年から「科学技術で社会に貢献する」というビジョンを基に、数々の新しい価値を提供してきた精密機器メーカーです(※37)。
※出典:島津製作所「連結業績ハイライト」
島津製作所の代表的な商品としては、身近な製品作りに役立つ「計測機器」があり、売上の約66%を占めています。他にも、「医用機器」、「産業機器」、「航空機器」などがあります。また、国内だけではなく、海外でも55%と高い売上業績を達成しています(※38)。
他にも、2002年には島津製作所の田中耕一所長がタンパク質などの生体高分子を調べる技術を開発し、ノーベル賞を受賞しています(※39)。
従来は必要な製品の提供を主に行ってきましたが、今後は、製品から生み出されるデータを、製品だけでなく前処理、カラムなどの消耗品、データ解析ソフトなどを含めたトータルソリューションで提供できる企業へと目指しています(※40)。
(※37)参考:島津製作所「価値創造モデル」(※38)参考:島津製作所「1分でわかる島津製作所」
(※39)参考:島津製作所「ノーベル賞と質量分析」
(※40)参考:島津製作所「中期経営計画」
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精密機器メーカー業界大手5社の社風の違い・制度
続いて、各社の社風や制度についても見ていきましょう。
デンソー:多様な価値観や成長意欲を尊重した制度が充実
デンソーでは、社員の「自分らしく活躍したい」という思いを大切にしており、以下のような制度が取り入れられています(※41)。
-
両立支援制度
育児・介護と仕事の両立に挑戦する社員のために、短時間勤務制度や社内託児所、遠隔地勤務制度など、さまざまな支援を行う。 -
再雇用制度
配偶者の転勤や介護によって退社・休職を選択された場合も、一定の条件を満たせば再雇用制度を利用することが可能。 -
同性パートナーシップ制度
性自認・性指向も個性の1つと捉え、心理的な安全性を保った上でいきいきと働くことを目指している。同性カップルの方は会社への届け出をすることで、婚姻を前提とした社内制度を利用できる。
また、同社では、成長意欲のある社員を応援するための制度も充実しています。 例えば、以下が挙げられます(※42)。
- トレーニー制度:若手社員の育成のために、一定期間、外の世界を経験してもらう制度。「海外拠点」「社外修行」「短期共創」の3つのトレーニーのコースを設けている。
- キャリア相談室:キャリアにおける悩み・不安について、専門資格を保持した社内カウンセラーに相談できる窓口を設置。不安な気持ちを「自分ならできる」という小さな自信に変えるサポートをしている。
- 講演会/セミナー/Eラーニング:自主学習のための社内の講演会やセミナーが数多く存在しており、約1,500件以上のコースをEラーニングで学べる。
- スタートアップ体験イベント
- ビジネスコンテスト
- ハッカソンイベント
- 起業家育成プログラム
上記のような制度が充実している同社では、自分の価値観や環境に合わせて、キャリアを築いていける環境があるといえるでしょう。
(※41)参考:デンソー「自分らしく活躍できる場所(D&I)」(※42)参考:デンソー「『成長したい』を後押しする環境」
東京エレクトロン:挑戦と成長を支える自由闊達(かったつ)な社風と充実したサポート体制
東京エレクトロンでは、社員一人一人が順守すべき価値観として、新しいことへのチャレンジ精神や主体的に考えやりぬくオーナーシップを重視しています(※43)。
また、Global・Gender・Generationの「3G」に、Diverse Work Styles(多様な働き方)を加えた4つのテーマを重点領域として、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)の取り組みを進めています(※44)。
特に、4つのテーマのうち、「多様な働き方」については、全ての社員の働きやすさと活躍を支援する職場環境を追求しています。その理念を基に、以下のような制度が充実しています。
- フレックス制度・在宅勤務制度
- 配偶者転勤の際の休職制度
- 育休制度
実際、男女を問わず育児休業取得が取れて、休暇の後復帰率も98.7%であることから、ワークライフバランスを実現できる職場環境だといえます(※45)。
(※42)参考:東京エレクトロン「企業理念」(※43)参考:東京エレクトロン「ONE TEL, DIFFERENT TOGETHER」
(※45)参考:東京エレクトロン「Diverse Work Styles」
村田製作所:工房実習からグローバル人材育成まで。充実した研修制度
村田製作所では、持続的な価値創造のために、組織力の強化の要素として、従業員のやりがいと成長を大事にしています。
その第一として、競争力の泉である「モノづくりの現場」を学ぶ約5カ月間の工場実習を実施しています。さらに、2023年度からは、グローバル人材育成の観点から、海外の製造拠点での工場実習を行うプログラムもスタートしており、今後少しずつ規模を拡大する予定です(※46)。
他にも、「多様な人材の活躍」に向けて、様々な制度が行われています(※47)。具体的なアクションとしては、以下が挙げられます。
- グローバルローテーションの推進(海外メンバーの自拠点以外への異動)
- 世代別のキャリアサポートの提供
- ポートフォリオ経営にむけた多様な人材の積極的採用
(※47)参考:村田製作所「ムラタの人材」
キーエンス:平均年収は2000万円以上。メリハリのある働き方
キーエンスでは、平均年収が2000万円以上という高収入のもとメリハリのついた働き方ができる点が特徴的です。給与体系については、成果とプロセス両軸での評価制度で年収が決められるとのことです。自身の成果などが給与という形でしっかりと返ってくる点は同社の魅力でしょう。
また、同社では「Work Hard Play Hard」のもと、メリハリのついた働き方を重視しています(2021年度 選考対策ページより)。例えば、以下のような制度が挙げられます。
- 21時半までには退社
- 仕事は家に持ち帰らない
- 土日祝日は完全に休み
- ゴールデンウィーク、お盆、年末年始は毎回7〜9日程度の長期休暇が取れる
実際、社員も「家族との時間を持つことができている」「土日は資格など自分の勉強に取り組んでいる」と話しているようです(※2021年度 選考対策ページより)。高収入を重視し、メリハリのある環境で成長したいと考える学生にとって魅力的な企業といえるでしょう。
島津製作所:社員一人一人の多様性を重視したDE&Iへの手厚い取り組み
島津製作所では、社員一人一人の多様性を尊重するという価値観を重視し、DE&Iへの取り組みから研修制度までその特徴が見られます。
特に、若手のグローバル人財の育成を目指す海外現場研修は、2012年度に開始し、これまでの派遣人数は56名、派遣国数は14カ国です。これに加え、海外赴任をする駐在員向けに、異文化を理解し、グローバルに通用するマネジメント力を向上させ、的確なコミュニケーションを行うことを目的とした研修も実施しています(※48)。
実際に、マレーシアで海外研修を行った社員は、「職場では、様々な宗教・文化的背景をもつ同僚と働くことができて、異なる文化を理解し尊重する姿勢を学んだ」と語っています。
精密機器メーカー業界大手5社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
5社の平均給与と平均年齢は以下の通りです。
※出典:2023年度 有価証券報告書「デンソー P.15/東京エレクトロン P.7/村田製作所 P.17/キーエンス P.50/島津製作所 P.10」
同じ業界の中でも、キーエンスが圧倒的に給与が高いです。
また、日本全体の40代の平均年収が約511万円(※49)です。いずれの企業も十分に高い水準だといえるでしょう。
精密機器メーカーで働く魅力・やりがい
ここでは、精密機器メーカーで働く際に感じられる魅力・やりがいについて解説します。
社会への貢献を実感できる
精密機器メーカーで働くと、社会への貢献を実感できます。
精密機器メーカーの製品は、医療、通信、環境保護など、私たちの生活を支える重要な分野で使われています。たとえば、医療機器は命を救う手術や診断を可能にし、測定器やセンサーは製造現場での効率化や環境モニタリングに欠かせません。
自分が携わった製品が社会の課題解決に役立つ姿を目にすると、大きなやりがいを感じられます。また、こうした製品の技術は次世代に引き継がれるため、自分の仕事が未来にまで貢献していることを実感できます。
グローバルに事業を動かせる
精密機器メーカーでは、グローバルな事業にも携われる魅力もあります。
精密機器メーカーは、世界中の企業や市場を相手に事業を展開しています。海外の顧客やパートナーと協力しながら、各国のニーズに合った製品を提供することが求められます。
そのため、グローバルな視点を持ちながら仕事を進める必要があり、異文化交流や語学スキルを生かす場面が多くあります。
また、仕事だけではなく、世界中の展示会や現地視察に参加する機会もあり、国際的な流れを把握できます。グローバル市場での成功を実感することで、大きな達成感を得られるでしょう。
精密機器メーカー業界大手5社の選び方
ここでは、精密機器メーカー業界大手5社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出そう!
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
こちらの記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説しています。
▼自己分析について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではワンキャリアの【選考対策ページ】を有効活用しよう!
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
こちらの記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介します。
▼ワンキャリアの活用方法について詳しく知りたい方はこちら ・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用しよう!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けばいい?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
・『【公式】ワンキャリア / ONE CAREER 就活チャンネル』はこちら
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けばいい?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
・『ワンキャリコミット』はこちら
手間がかかる「業界研究」はワンキャリアにおまかせ!
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけることができ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」がしつこく聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
▼業界研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ!
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野が分かります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、ES締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
▼企業研究について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ ・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理しよう
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら ・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
精密機器メーカー業界大手5社の人材像・選考対策
精密機器メーカーが求める人材像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
デンソー
東京エレクトロン
村田製作所
キーエンス
島津製作所
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精密機器メーカーの選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
デンソー
東京エレクトロン
村田製作所
キーエンス
島津製作所
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エントリーシート(ES)対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
- 入社意欲がどれほど強いか
- 自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか
- 入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】ES・履歴書での書き方と職種・業界別の実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
また、ワンキャリアでは就活生の体験談やそれをもとにした選考ステップを企業ごとに検索できます。自分の受けたい企業がどのWebテストを実施しているのか、選考を受ける前から対策したい方にはおすすめです。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧 ・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力) ・【玉手箱対策】問題&解答集|出題企業と問題形式(計数・言語・英語)まで紹介 ・【GAB対策】全種類の問題&解答集|例題で練習必須の独特な適性検査とは ・TG-WEB対策のすべて|例題や解答集、おすすめの問題集まで解説
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能です。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握でき、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持ったりすることで機会を得られます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみるといいでしょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
精密機器メーカー業界以外の業界研究記事
■業界研究まとめ記事はこちら ▪️メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手5社(日本製鉄・旭化成・AGC・クラレ・日本ガイシ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手4社(花王・資生堂・コーセー・日本ロレアル)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・日本ハム・明治・日清食品・江崎グリコ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【製薬:業界研究】大手5社(武田薬品工業・大塚製薬・アステラス製薬・第一三共・中外製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【精密機器メーカー:業界研究】大手4社(デンソー・キヤノン・富士フイルム・キーエンス)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【自動車メーカー:業界研究】大手5社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・マツダ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【医療機器メーカー:業界研究】大手5社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス・テルモ・オムロン)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワン・阪和興業・JFE商事」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:地銀】横浜銀行、千葉銀行、京都銀行、近畿大阪銀行、池田泉州銀行。Uターン就活生から圧倒的な人気を誇る地方銀行の違いや意外な魅力とは?
・【業界研究:生保と損保の違い】保険業界を受けるなら知っておきたい、生命保険、損害保険業界の違いを徹底比較!
・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い
・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:外銀(外資系投資銀行)】大手4社「モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️コンサル ・【戦略コンサル:業界研究】戦略コンサル大手5社「マッキンゼー・BCG・ベイン・A.T. カーニー・ADL」を比較!仕事内容・社風/強みの違い
・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、アビーム、EY、KPMG)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(KADOKAWA・集英社・講談社・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【テレビ局:業界研究】キー局6社(フジテレビ・日本テレビ・TBSテレビ・テレビ朝日・テレビ東京・NHK)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【大手広告代理店:業界研究】大手5社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・ADK・JR東日本企画)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:旅行業界】「JTB、KNT-CT、HIS、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較!
▪️インフラ・資源
・【鉄道:業界研究】大手8社「JR東日本・JR東海・JR西日本・東急・阪急電鉄・東武鉄道・名古屋鉄道・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【業界研究:エネルギー】電力・ガス業界の大手4社「東京電力・関西電力・東京ガス・大阪ガス」の事業や年収を徹底比較!
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【デベロッパー2:業界研究】大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(NTTデータ・富士通・NEC・日立製作所・日本IBM)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️人材・教育 ・【人材:業界研究】大手5社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・レバレジーズ・ビズリーチ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【教育:業界研究】大手5社「リクルート・ベネッセ・Gakken・公文・ナガセ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▼就活記事の総集編まとめ
・【新特集スタート】就活生の悩むべき問題は5つだけ。モヤモヤした視界を切り開く「就活の羅針盤」
・27卒就活はいつから?スケジュールとインターン準備の有利な進め方
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
・志望動機【例文17選】ES・履歴書での書き方と職種・業界別の実例
・【強み30選】就活の自己PRで使える強みの見つけ方と一覧|例文つき
・ESで強みを効果的にアピールする方法は?【内定者例文付き】
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
・グループディスカッション完全対策!全テーマの進め方・流れやコツを網羅的に解説
・ケース面接対策&例題|コンサル・日系大手も出題!ゼロからの始め方
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
(Photo:Nudphon Phuengsuwan/Shutterstock.com)