こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は「鉄鋼商社業界」について解説します。鉄鋼商社で有名な「JFE商事・伊藤忠丸紅鉄鋼・阪和興業・メタルワン」を比較しながら、4社それぞれの企業風土と選考対策を紹介します。
<目次> ●鉄鋼商社とは? 事業内容/提供サービスを解説
・事業内容
●鉄鋼を扱う商社について
・総合商社
・総合商社系専門商社
・独立系専門商社
・メーカー系専門商社
・二次問屋
●鉄鋼商社業界全体の動向
・世界的な鉄鋼需要の増加
・原料価格の高騰
・環境規制の強化
・中国の鉄鋼産業の台頭
●鉄鋼商社の仕事内容・主な職種
・文系職種
・理系職種
・文系・理系を問わない職種
●鉄鋼商社業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益)
●鉄鋼商社業界大手4社の特徴・強み
・JFE商事:親会社の強力なネットワークを持つグループ会社
・伊藤忠丸紅鉄鋼:強力な海外ネットワークを持つグローバル企業
・阪和興業:独立系ならではの強みを生かし、幅広い事業を展開
・メタルワン:「変革と挑戦」で飛躍的進歩を成し遂げる、世界最大の鉄鋼総合商社
●鉄鋼商社業界大手4社の社風の違い・制度
・JFE商事:川上から川下まで事業に携われる。海外勤務率も高い
・伊藤忠丸紅鉄鋼:鉄鋼商社業界の中でもワークライフバランスが保ちやすい
・阪和興業:独立系商社ゆえの個の力が重視される
・メタルワン:少数精鋭体制。裁量のある環境で経験を積める
●鉄鋼商社業界大手4社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
●鉄鋼商社で働く魅力・やりがい
・社会に欠かせない鉄に携われる
・日本のものづくり産業を支えるやりがいがある
・グローバルな視点で活躍できる
・人との信頼関係を活かせる
・大規模な仕事に携われる
●鉄鋼商社業界大手4社の選び方
・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す
・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する
・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する
・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ
・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ
・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する
●鉄鋼商社業界大手4社が求める人物像・選考対策
・鉄鋼商社が求める人物像
・鉄鋼商社の選考対策
●鉄鋼商社業界以外の業界研究記事
鉄鋼商社とは? 事業内容/提供サービスを解説
鉄網商社とは、鉄鋼製品の販売や輸出入を専門に行う商社を指します。
具体的には、鉄網メーカーから鉄板や鉄管などの鉄網製品を仕入れ、建設会社や製造会社などに販売することをしています。また、国間での鉄網製品の輸出入にも携わり、日本から海外への輸出(Out)や、海外から日本への輸入(In)を行っています。
事業内容
ここでは、鉄網商社の主な事業内容について詳しく解説します。
トレーディング:鉄鋼メーカーと企業をつなぐ
トレーディングとは、国内外にいる売り手と買い手の仲介を行い、取引の成功に向かって取り組む活動のことを意味します。
そこで、鉄網会社の場合、鉄網製品を仕入れた後、それらを自動車メーカーや建築会社を含めたさまざまな業界の企業に向けて販売します。消費者ではなく、企業を対象に売ることで、BtoBビジネスモデルであることが分かります。
さらに、金融面における取引全般をサポートする役割を果たしており、金融リスクの管理やメーカーへの情報提供を通じて利益を生み出しています。
加工:ニーズに合わせた鉄鋼製品の加工
鉄網商社では、仕入れた鉄鋼製品を顧客のニーズに応じたサイズや形状に加工する事業を展開しています。これは、製品に付加価値を加え、顧客にとっての利便性を高めるためです。
最近の鉄鋼メーカーが単なる加工に止まらない理由は、商社を介さず直接消費者に届ける動きがあるためです。そうした中で、鉄鋼商社の存在感を出すために、商社ならではの価値を提供することが求められるようになりました。
事業投資:資源採掘事業へ投資する
商社では、鉄網の素材である、鉄鉱石や石炭の採掘事業への投資活動も行っています(※1)。そうすることで、顧客となる鉄網メーカーに対して継続して安定的に供給できます。顧客との長期的な信頼関係を築くためにも、欠かせない活動だといえるでしょう。
(※1)参考:三菱商事「主力事業の歴史と強み」鉄鋼を扱う商社について
同じく鉄網を扱う商社の中でも属性によって大きく5つに分けることができます。 ここでは、その5つを詳しく見て、それぞれの違いを把握しましょう。
総合商社
総合商社とは、幅広い製品やサービスをトレーディングする企業を指します。その中で鉄鋼を扱う商社もありますが、多くの総合商社は鉄鋼部門を分社化し、別会社として独立させているケースが一般的です。
そこで、現在、総合商社本体に鉄鋼部門を持つ企業は、三井物産、住友商事、豊田通商の3社のみです(※2)(※3)(※4)。ただし、住友商事は一部の事業を残しつつも、鉄鋼部門の切り離しを進めています(※5)。さらに、資源採掘事業への投資も総合商社の大きな特徴の1つです。
注意点として、総合商社は鉄鋼だけを専門に扱う企業ではありません。そのため、入社しても必ずしも鉄鋼分野に配属されるとは限りません。鋼に関わる仕事を希望する場合は、配属リスクを考慮しながら企業を選ぶことが重要です。または、その意志を面接や配属面談などで明確に伝えることも1つの方法といえるでしょう。
総合商社の例として、5大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)の他、双日や豊田通商などが代表的です。
(※2)参考:三井物産「事業紹介 鉄鋼製品本部」(※3)参考:住友商事「事業紹介 鉄鋼グループ」
(※4)参考:豊田通商「事業紹介 メタル+(Plus)本部」
(※5)参考:産業新聞「住友商事 金属事業部門長に聞く」
総合商社系専門商社
総合商社系専門商社とは、総合商社の鉄鋼部門を母体として設立された鉄鋼専門の商社を指します。多くの場合、総合商社同士の鉄鋼事業部が統合して設立されています。
これらの商社の特徴として、親会社である総合商社から引き継いだ広範なネットワークと資金力が挙げられます。特に海外展開に積極的であり、若手社員全員が海外研修を経験することができるなど、グローバルな舞台で活躍できる環境が整っています。
総合商社系専門商社は、鉄網の専門性を深めたい人におすすめです。
代表的な企業としては、三菱商事と双日が共同で設立したメタルワン、伊藤忠商事と丸紅が共同で設立した伊藤忠丸紅鉄鋼があります(※6)。
(※6)参考:沿革「メタルワン/伊藤忠丸紅鉄鋼」独立系専門商社
独立系専門商社とは、上記の総合商社系専門商社とは違って、総合商社を母体とせず設立された商社のことです。そのため、独自のネットワークや社風を持っております。
また、多くの場合、海外よりも国内での売上が大きいことも特徴として見られます。特に、地域密着型の営業やニッチ市場での取引に注力し、小回りが効く経営が行われます。そのため、独立した立場で柔軟に働きたい人に向いている商社だといえるでしょう。
独立系専門商社の中には、代表的に阪和興業や岡谷鋼機、MM建設などがあります。
メーカー系専門商社
メーカー系専門商社とは、鉄網メーカーを母体とした専門商社のことです。そのため、基本的には親会社となる鉄網メーカーの製品を中心に扱っています。だが、場合によっては、顧客の要望に応じて他社の製品を扱うときもあります。
また、メーカーの資源を基に、資源採掘事業への投資も行っているのも特徴の1つです。
代表的な企業としては、日鉄物産(親会社:日本製鉄)やJFE商事(親会社:JFEスチール)などがあります。
二次問屋
二次問屋とは、小口の顧客に直接製品を提供する鉄鋼メーカーの特約店などのことを意味します。
上記の4つの商社は、鉄鋼メーカーから直接鉄鋼製品を仕入れて市場に流通する一次問屋です。それに対して、二次問屋では、商社などの一次問屋から製品を仕入れ、より小口の需要家に向けて販売を行うことが特徴的です。
5つの中でも、最も現場感覚が感じられるような職場環境といえます。
鉄鋼商社業界全体の動向
鉄網商社は、海外市場での出来事においてさまざまな変化に直面しています。特に、世界的な鉄網需要の増加や原価価格の高騰、環境規制の強化、そして中国の鉄網産業の台頭が業界のトレンドとして顕著です。
ここでは、鉄網商社の業界動向について詳しく解説します。
世界的な鉄鋼需要の増加
世界鉄鋼協会によると、2024年に続き、25年も1.2%増の18億1,500万トンになる見込みです。その予測から、鉄網産業の将来性はまだ明るいことが分かります(※5)。
その要因として、途上国でのインフラ整備や住宅建設の必要性が挙げられます。特に、途上国においては、一人当たり鉄網鉄網がまだ飽和しておらず、人口の増加も見込まれることから、 世界全体では今後も鉄鋼蓄積量の増加が予想されるといえます(※6)。
そのため、鉄網を扱う商社は、現在よりもグローバル市場での競争力をつけることが今後の競争で生き残る戦略となるでしょう。
(※5)参考:日経新聞「世界の鉄鋼需要、24年は1.7%増 インドなど押し上げ」(※6)参考:経済産業省「鉄鋼業を取り巻く状況について P.6」
原料価格の高騰
原料価格の高騰により、資源の調達費用が増加しています。鉄網の場合、主原材である鉄鉱石やコークス(石炭)の価格が世界的に上昇しています。その理由としては、中国やインドの需要の増加や、物流コストの上昇などが挙げられます。
高騰した材料費を価格に転嫁させることも可能ですが、国際的な価格競争が行われている中で値上がりした費用をすべて回収することは難しい状況です(※7)。
原料価格の高騰に対して、鉄鋼商社にとって、長期契約の確保やサプライチェーンの多様化を通じて、原材料価格の変動に柔軟に対応する能力が求められるでしょう。
(※7)参考:JOGMEC「石炭価格動向(2023年下半期)P.2」環境規制の強化
近年、鉄鋼業界は厳しい環境規制の波にさらされています。具体的には、酸化炭素(CO₂)排出量の削減を目的としたものです。鉄鋼の製造過程では大量のCO₂が排出されるため、鉄網メーカーは、設備投資や人件費などのコストを増やす必要があります。
一方で、この逆境をチャンスと捉え、サプライチェーンの再構築により、環境に適応した成長を遂げようとする商社も増えてきています。実際、2022年から、伊藤忠商事はJFEスチールとともに、鉄鋼業界のグリーン化に貢献する低炭素還元鉄のサプライチェーン構築にコアメンバーとして参画することに合意しています(※8)。
(※8)参考:伊藤忠商事プレスリリース「鉄鋼業界のグリーン化に貢献する低炭素還元鉄のサプライチェーンの構築について」中国の鉄鋼産業の台頭
中国の鉄網メーカーは、安価な原料と労働力を活用し、世界で最も低価格な鉄鋼を大量に生産することで、急速に市場シェアを拡大しています。実際、世界全体の生産量の約50%を占めています(※9)。
こうした中で、国内の鉄鋼専門商社が生き残るためには、価格だけではなく、付加価値を提供する必要があります。
上記の動向を分析したところ、今後の国内の鉄網商社は、
などに積極的に取り組むことが望ましいでしょう。
(※9)参考:国際統計データ「2023年 粗鋼生産量」鉄鋼商社の仕事内容・主な職種
鉄網商社では、多岐にわたる職種が存在しており、それぞれの職種が連携し、社会全般を支える鉄網製品を提供するための役割を担っています。
ここでは、鉄網商社での具体的な職種を大きく3つ(文系・理系・文理系を問わない)に分けて解説します。
文系職種
まず、代表的な文系職種3つについて解説します。
営業
営業職の主な仕事として、次の2つが挙げられます。
鉄網産業を取り巻く環境での変化を捉え、今後のトレンドや自社の戦略にふさわしいパートナーを探すことが大事です。また、販売先のニーズを把握した魅力的な商品の提案力や価格交渉力が求められます。
営業職は、海外のクライアントやサプライヤーとのコミュニケーションも頻繁に発生するため、英語力も欠かせません。現地訪問や商談から、メールや電話でのやり取りまで、さまざまな場面での対応が要求される職種です。
▼営業職について詳しく知りたい方はこちら ・営業職とは?種類や仕事内容・将来性と向いている学生の特徴も解説!
原料購買(バイヤー職)
バイヤー職の主な業務内容は、企業にとってコスト効率の良い原料を調達することです。
日々の業務では以下のことを求められます。
さらに、営業職と同様に、仕入れ先との長期的な信頼関係を築くためのコミュニケーション能力も重要でしょう。
経営企画
経営企画職は、経営層が示す経営方針を具体的な実務レベルに落とし込む役割を担います。
具体的には、
のような業務内容があります。
他にも、社内の各部署での進捗(しんちょく)状況を管理し、予算や実績をモニタリングしながら、必要に応じて新たな施策を企画したり、計画を修正したりします。
経営企画職では、基本的に数字を用いた分析力や計画力、コミュニケーション能力が求められます。また、企業の新しい方向性を示すための想像力も必要です。
理系職種
次に、代表的な理系職種3つについて解説します。
設備企画・設備技術
設備企画・設備技術職には、鉄鋼製造設備の設計・導入や改善を担当し、生産効率を向上させるという役割があります。
具体的に、まず、設備企画職は、鉄鋼製品を製造する設備に関して、基本設計や仕様の決定、機器メーカーへの発注、進行管理、試運転などを担当する業務です。
一方、設備技術職は、製造設備や工場、インフラ設備の建設・運用・保守を担当し、設備全体の効率的な運用を実現する役割を果たします。
研究開発
研究開発職は、鉄鋼素材や先端技術の研究・開発を担い、自社の競争力を高めるための技術力を向上させる役割を果たします。
具体的には、
などを行います。
世界的な競争が激化する鉄鋼業界において、研究開発を通じて技術力を強化し、市場での優位性を確立することが重要な職種といえます。
▼研究職・開発職について詳しく知りたい方はこちら ・研究職とは|種類や仕事内容、向いている人の特徴から選考対策まで解説 ・開発職とは|技術職・研究職との違いや、年収・向いている人を解説
製造技術
製造技術職は、顧客のニーズに応じた品質や機能を実現するために、製造技術の開発を担当します。また、安定した操業を維持するため、コスト削減や生産効率の向上を目指した技術の改良や新たな開発にも取り組みます。
文系・理系を問わない職種
最後に、文系と理系のどちらにも問わない職種2つについて解説します。
生産管理・生産技術
生産管理・生産技術職は、生産スケジュールの管理や工程の最適化を通じて、効率的な生産体制を維持することを目指す職種です。
具体的に、まず、生産管理職は、鉄鋼製品の生産計画や製造工程を管理する業務で、具体的にはスケジュールの作成や進捗管理、在庫管理、資材発注、納期対応などを担当します。効率的で円滑な生産体制を維持するため、全体の調整役を担います。
一方、生産技術職は、工場や生産現場における生産ラインの設計や運用管理を担当します。生産工程の効率化や設備の改善、製造プロセスの最適化を図ることで、高品質な製品の安定供給を実現します。生産管理職と違って、より技術的な知識を活用する場面が多いです。
品質管理
品質管理職は、工場で生産された製品の品質検査や改善テストを行い、製品の品質を管理する役割を担います。さらに、品質調査の結果を基に社内向けのレポートを作成し、品質向上や安定した品質確保を実現するための改善策を提案する業務も含まれます。
上記で鉄網商社での職種について説明しましたが、必ずしも大学の専攻によって配属されるわけではないことに注意してください。
鉄鋼商社業界大手4社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益)
鉄鋼商社業界の中でも主要4社であるJFE商事、伊藤忠丸紅鉄鋼、阪和興業、メタルワンの売上高と営業利益を見てみましょう。以下のグラフは各社の業績です。
※出典:2023年度有価証券報告書「JFE商事 P.102/阪和興業 P.69」
※出典:伊藤忠丸紅鉄網「2023年度 決算報告資料 P.3」
※出典:メタルワン「2023年度 連結決算概要 P.3」
※JFE商事のみJFEホールディングスの数値を記載しております
※会計基準はJFE商事・阪和興業は日本方式、伊藤忠丸紅鉄鋼・メタルワンはIFRS方式で、4社とも連結決算の数値です
2023年度は、売上高・営業利益ともにJFE商事がトップ、伊藤忠丸紅鉄鋼が2位となっています。
鉄鋼商社業界大手4社の特徴・強み
それでは、各社の特徴と強みをそれぞれ見ていきましょう。
JFE商事:親会社の強力なネットワークを持つグループ会社
※出典:JFE商事「事業セグメント情報」
JFE商事は、JFEスチール、JFEエンジニアリングと合わせて、JFEグループの一翼を担う鉄鋼商社です。生産から流通までを一貫して行い、日本2位の売上高を誇る(※10)JFE商事の製品を世界で販売しています。川上から川下まで流通事業にとどまらない事業展開、JFEグループの知名度や顧客基盤が強みです。
特に、海外市場における取引拡大が収益の押し上げに寄与しており、ASEAN(東南アジア諸国連合)諸国や北米地域での需要拡大が目立ちます。グループ全体としての業績も好調で、リーマンショック以降最高益を達成した2021年度に引き続き、収益性を高める構造改革を進めています。
さらに、社会課題解決に貢献すべく、鉄を環境負荷の少ない形で製造・提供する考えを示しています。そのために注力するのは、「カーボンニュートラルに向けた技術開発」です。実際に、2050年のカーボンニュートラル実現を目指し、鉄鋼事業において2024年度末までにCO₂排出量を2013年度比で18%削減、2030年度までに30%以上削減する目標を設定しています(※11)。
(※10)参考:業界動向 SEARCH.COM「鉄鋼業界 売り上げランキング(2022- 2023年)」(※11)参考:JFE商事「気候変動問題への取り組み」
▼JFE商事に関する【ワンキャリア限定コンテンツ】はこちら!
伊藤忠丸紅鉄鋼:強力な海外ネットワークを持つグローバル企業
伊藤忠丸紅鉄鋼(以下:MISI)は、2001年に伊藤忠商事の鉄鋼部門と、丸紅の鉄鋼製品部門が分社、統合し、新たなビジネスモデルの先駆者として誕生した鉄鋼総合商社です(※12)。国内外に146のグループ会社を保有し、幅広い地域や分野で事業を展開しています(※13)。
2023年度の決算では、円安を生かした海外収益の拡大により増収を達成しました。鋼材市況の悪化や需要減速の影響を受けながらも、 米国建材事業の安定した需要 や 多角的な事業展開に支えられ、一定の収益基盤を維持できました(※14)。
また、2024年度には、第8次中期経営計画の「2030年代を目処に、鉄鋼流通におけるグローバルトップ」を発表しました。既に、成長投資の積極展開のために、「投資推進チーム」を設置し、M&Aの専門性を持った社外人材を迎え入れて事業投資センスを磨き上げています(※15)。
(※12)参考:伊藤忠丸紅鉄鋼 新卒採用サイト「理念・コンセプト」(※13)参考:伊藤忠丸紅鉄鋼 新卒採用サイト「数字で紐解くMISI」
(※14)参考:伊藤忠丸紅鉄鋼「2023年度決算 P.2-3」
(※15)参考:産業新聞「社長に長期ビジョンを聞く」 ▼伊藤忠丸紅鉄鋼に関する【ワンキャリア限定コンテンツ】はこちら!
阪和興業:独立系ならではの強みを生かし、幅広い事業を展開
阪和興業は、鉄鋼をはじめ非鉄金属、食品、石油、化成品、木材、機械など幅広いビジネスを展開する、独立系専門商社です。
中でも、鉄鋼事業の売上高は全体の51%を占めており、阪和興業の基幹事業といえるでしょう。
※出典:阪和興業「事業セグメント情報」
国内有数の大型流通センターの保有・活用に加え、バリューチェーンの川上から川下まで全体をカバーする「そこか」(即納・小口・加工)戦略を推進しています(※16)。情報機能、在庫機能、加工機能など、付加価値の高いソリューションを提供しているところも、阪和興業ならではの強みだといえるでしょう(※17)。
「中期経営計画2025」では、今後2030年を向けて、「サステナビリティ経営」を基礎に、「経営基盤の強化」(1階)、「事業戦略の発展」(2階)、「投資の収益化」 (3階)という3階建てとなっています。鉄鋼事業の具体的な戦略として、以下の3つがあります(※16)。
1.「そこか」戦略:東日本での流通機能の強化 2.パーツ商社:「加工」機能を高度化し、付加価値の高い加工品を扱う 3.ソリューション機能の拡大:、設計・施工会社との アライアンスを結ぶ
また、同社は、海外事業において、続けて「東南アジアに第二の阪和を」戦略を推進しています。グループ会社のネットワークの活用や現地の有力な流通業者とのアライアンス(企業同士の提携のこと)、日系企業との共同進出などを通じて、海外のユーザーとの取引拡大を図っています。さらに、今後は、ASEN(東南アジア諸国連合)でのプレゼンスを一段と向上させるとともに、グローバル拠点のさらなる拡大を進めていく予定です(※18)。
このように、阪和興業はアジア地域を中心に世界各地域のマーケットを開拓し、グローバルに多種多様な商材を流通させる機能を提供しています。
(※16)参考:経済産業省「統合報告書2024 P.68」(※17)参考:阪和興業「事業紹介 鉄鋼事業」
(※18)参考:阪和興業「統合報告書2024 P.79」
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メタルワン:「変革と挑戦」で飛躍的進歩を成し遂げる、世界最大の鉄鋼総合商社
メタルワンは、三菱商事と日商岩井(現・双日)の鉄鋼製品部門が統合し、2003年に設立されました。株主会社である三菱商事と双日の豊富な情報や機能を活用できる点は同社の強みです。
その他にも、3つの強みが挙げられます。(1)トレーディングだけではなく、さまざまな機能を提供する力、(2)世界のあらゆる地域の需要業界の動向だけではなく、政治・経済を含めた総合的な情報を収集・蓄積できるネットワークの力、(3)DX(デジタルトランスフォーメーション)やカーボンニュートラルなど、イノベーションに貪欲にパートナーと協業して新ビジネスを創る力です。同社はこうした3つの競合力を生かし、鉄鋼総合商社ならではの付加価値の高い機能やサービスを駆使して、市場に新たな価値を創造しています(※19)。
また、M&Aにも積極的です。具体的な取り組みは以下の通りです。
- 2019年:住友商事グループとメタルワングループの国内鋼管事業を統合し、住商メタルワン鋼管を設立(※20)
- 2020年:メタルワングループ100%出資のNicometalグループ3社を、吸収合併して統合(※21)
- 2021年:NejiLawとメタルワンが新会社を設立(※22)
- 2024年:イタリア LAGOR S.r.l.社を子会社化(※23)
デジタルプラットフォームの活用や積極的な出資を通じて、2022年度からスタートした中期経営計画の「変革」「成長」の成果を出しています。(※24)。
(※19)参考:メタルワン「メタルワングループの競合力とは?」(※20)参考:日本経済新聞「住友商事とメタルワン、国内鋼管事業統合会社『住商メタルワン鋼管』を設立」
(※21)参考:メタルワン ニュースリリース「Nicometalグループ統合と会社名変更について」
(※22)参考:メタルワン ニュースリリース「NejiLawとメタルワンの共同出資会社 NejiLaw MO IP Innovation社設立について」
(※23)参考:メタルワン ニュースリリース「伊LAGOR S.r.l.社の子会社化について」
(※24)参考:産業新聞「新社長に聞く/メタルワン/渡邉善之氏/機能重視 成長施策を加速/次期中計、北中米で案件創出へ」
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鉄鋼商社業界大手4社の社風の違い・制度
続いて、鉄鋼商社業界各社の社風について見ていきましょう。
JFE商事:川上から川下まで事業に携われる。海外勤務率も高い
JFE商事では、組織の単位として「室」という小規模チームが設けられている点が特徴的です(※25)。その中で、年次や役職に関係なく、全員が主体的に業務に取り組み、柔軟な役割分担が行われるため、社員一人一人の意見が反映されやすい文化が特徴です。また、社内イベント、クラブ活動が盛んに行われており、「タテ・ヨコ・ナナメ」の関係を築きやすい環境作りに心がけています(※26)。
また、若手社員を対象とした海外研修も積極的に行われており、グローバル人材の育成に力を入れています。若手のうちから海外での経験を積みたいと考えている学生にとっておすすめの企業であるといえます。
(※25)参考:JFE商事「室長座談会」(※26)参考:JFE商事「働く環境」
伊藤忠丸紅鉄鋼:鉄鋼商社業界の中でもワークライフバランスが保ちやすい
一般的にハードワークが多いとされる鉄鋼商社業界。その中でも伊藤忠丸紅鉄鋼では、健康経営に積極的に取り組み、社員の健康を守る環境づくりに努めています。特徴的なものとして、以下のような取り組みがあります(※27)。
- 社内スポーツイベント開催
- アスリート社員による講演会の開催
- 健康的な朝食の無料配布
また、社員のやりがいを守るためにも、社内にカフェを設置し、就業中でも休憩や他の社員とのコミュニケーションを取れるようにしています。
ワークライフバランスや働きやすさを重視する商社志望の学生におすすめの企業といえるでしょう。
(※27)参考:伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 「CULTURE」阪和興業:独立系商社ゆえの個の力が重視される
阪和工業は、特定の親会社を持たない独立した専門商社である独立系商社です。 独立系商社は1つのメーカーにこだわらず、自由に仕入れ先を選定できることから、新しい仕入れ先の開拓しやすいことが特徴です。そのため、同社には、メーカー系の商社と比較すると柔軟で変化が多い社風であると考えられます。
また、自力でビジネスを切り開く必要があることも特徴的です。社員一人が新たに販路を拡大し、商品を確保し続ける必要があるため、個の力を身に着けられる環境があることがうかがえます。さらに、同社では社員の挑戦を支えるための育成プログラムとして、2022年から8つの学部となる企業内大学「Hanwa Business School(HKBS)」を設立し、専門性や知識を高めてグローバルに活躍ができる人材育成を行っています(※28)。
これらのことから、阪和工業は、自分の力でビジネスを自由に展開したい学生におすすめの企業であるといえます。
(※28)参考:阪和工業「Hanwa Business School(HKBS) 」メタルワン:少数精鋭体制。裁量のある環境で経験を積める
メタルワンでは、少数精鋭体制で構成されていることが特徴的です。 この背景には、「高志創造」という信念のもと、少人数ながらもおのおのが責任感を持って、困難な環境に挑戦することが奨励される文化があるようです。具体的には、入社1年目からメタルワンの海外拠点と事業投資先を訪問する「新人海外研修」や、入社4〜5年目の海外拠点または海外事業投資先、語学研修などに派遣する「トレーニー制度」があります(※29)。
また同社では、鉄鋼商社という特性上、扱う商材が限定されることから、配属リスクが少ないことも特徴的です。さらに、同社に存在する4つの部署のうち、10年以内に3つの部署を経験した後に本部署が決定することから、納得のいく配属先でキャリアを積むことができるでしょう。
(※29)参考:メタルワン 「人材開発制度について」鉄鋼商社業界大手2社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
以下の表は、2社(阪和興業・JFE商事)の平均年収・平均年齢・平均勤務年数をまとめたものです。
※出典:2023年度有価証券報告書「JFE商事 P.13/阪和興業 P.11」
鉄鋼商社で働く魅力・やりがい
鉄網商社で働くことは、社会に欠かせない鉄を通じて日本のものづくり産業を支えながら、グローバルな視点で活躍する機会を得られるだけでなく、人との信頼関係を築き、大規模で社会的意義のあるプロジェクトに携わることで、深い充実感を実感できます。
ここでは、鉄網商社で働くことの具体的な魅力ややりがいについて解説します。
社会に欠かせない鉄に携われる
鉄は建築物やインフラ、車両、機械といった社会の基盤を支える不可欠な素材です。例えば、ビルや橋などのインフラ建設には、高強度で耐久性のある鉄鋼製品が使用されています。
他にも、鉄はこのような場面で有効に使われる材料となります。
- 家電製品(冷蔵庫や洗濯機などの大型家電)
- 船舶や航空機
- 鉄道インフラ
このように、消費者と直接関わることはないですが、彼らの生活の全般を支える誇りを持って働くことができるでしょう。
日本のものづくり産業を支えるやりがいがある
鉄網製品は、さまざまな業界を支えるような役割を果たしているため、鉄網商社業界だけではなく、他の多くの業界でも必要とされます。
そこで、鉄網商社の仕事は、鉄網の需給バランスを保つだけではなく、新たな素材や技術をメーカーに提案する必要があります。
こうした取り組みを通じて、ものづくり産業の技術革新を後押しし、業界全体の発展に貢献できる達成感があります。
グローバルな視点で活躍できる
鉄網業界で働くうちに、グローバルな視点を身に付けられる魅力があります。
耐久性がありながら加工しやすい特徴から、鉄網は、日本国内だけではなく、各国から需要のある素材であります。
また、最近世界的にリサイクル資源の活用や「グリーンスチール」の普及への取り組みも進めており、持続可能な社会の実現に向けた重要な役割として、リサイクル可能な鉄網の価値が見直されています(※30)。そのため、海外への輸出機会が多いといえるでしょう。
このように、世界を舞台に活躍できる鉄網商社で働くことで、自然とグローバル市場で競争力を身に付けられるように考えるようになります。
(※30)参考:自然エネルギー財団 「日本におけるグリーンスチールへの道 P.5」
人との信頼関係を生かせる
鉄網商社では、仕入れ先や販売先との長期的なパートナーシップを維持する義務があります。その際に、個人の人柄や実績を活用してその信頼関係を固めることができるというのも1つのやりがいといえるでしょう。
違う言い方だと、鉄網メーカーとそこからの製品を使う顧客企業の間をつなぐ仲介者の役割を担当することになります。そのため、両方の利益を考えた上で最善の行動をとる方法も身に付けるようになります。
このように、企業側と信頼関係を築いていくうちに、直接利益にも貢献するような仕事なども任されることで、「自分だからこそ任された」という使命感を共有したやりがいを感じることができます。
大規模な仕事に携われる
鉄網商社では、鉄道や建築物などが扱われるため、規模の大きな仕事を任される場合が多いです。そのような巨大なものが出来上がった後には、大きな形として残るため、達成感を覚えられます。さらに、歴史に残せるといった喜びも味わうこともできます。
以上の理由から、社会に大きな成果を残したいと思う人や、スケールが大きい仕事をやりたい人にとっては、大きな魅力となるでしょう。
鉄鋼商社業界大手4社の選び方
ここでは、鉄鋼業界大手4社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
こちらの記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説しています。
▼自己分析のやり方について詳しく知りたい方はこちら ・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではワンキャリアの【選考対策ページ】を有効活用する
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
こちらの記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介します。
▼ワンキャリアの活用方法について詳しく知りたい方はこちら ・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けば良い?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。
・『【公式】ワンキャリア / ワンキャリア 就活チャンネル』はこちら
また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けば良い?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
・『ワンキャリコミット』はこちら
手間がかかる「業界研究」はワンキャリアにおまかせ
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけることができ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」がしつこく聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
▼業界研究について詳しく知りたい方はこちら ・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野が分かります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、ES締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
▼企業研究について詳しく知りたい方はこちら ・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ ・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
▼就活の軸について詳しく知りたい方はこちら ・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
鉄鋼商社業界大手4社が求める人物像・選考対策
鉄鋼商社が求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
JFE商事
伊藤忠丸紅鉄鋼
阪和興業
メタルワン
ワンキャリアへの新規会員登録/ログインが必要です。
鉄鋼商社の選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
JFE商事
伊藤忠丸紅鉄鋼
阪和興業
メタルワン
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エントリーシート(ES)対策
企業が志望動機で注目しているポイントは、「会社で活躍できる人材であるかどうか」という点です。そして具体的には以下の3つのポイントを重要視しています。
- 入社意欲がどれほど強いか
- 自社のカルチャーや目指す方向性と合っているか
- 入社後に活躍してくれそうか
これら3つのポイントを含んだ志望動機は説得力があり、過去の選考参加者や内定者のESからも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら ・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例 ・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
また、ワンキャリアでは就活生の体験談やそれをもとにした選考ステップを企業ごとに検索できます。自分の受けたい企業がどのWebテストを実施しているのか、選考を受ける前から対策したい方にはおすすめです。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員であるため、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料を揃えることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能になります。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握することができ、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持ったりすることで機会を得ることができます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われたりすることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみると良いでしょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
語学力を磨く
鉄網商社を含めた商社の選考では、語学力の高さをアピールすることも有効です。
先ほどご紹介したように、5大商社には海外事業が幅広くあるため、英語を使うシーンが頻繁にあります。海外企業の対応や海外を拠点にして活動したいと考えている場合は、語学力を磨いておきましょう。
語学力のアピールに効果的な資格はTOEIC(700~800点以上)です。こちらの記事ではTOEICについて、特徴や対策のポイントを解説しています。ぜひ参考にしてください。
▼TOEICについて詳しく知りたい方はこちら ・就活でTOEICは何点取れば有利?いつまでに対策すべきか解説
鉄鋼商社業界以外の業界研究記事
▼業界研究まとめ記事はこちら ■メーカー ・【素材メーカー:業界研究】大手5社(日本製鉄・旭化成・AGC・クラレ・日本ガイシ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【電機メーカー:業界研究】大手4社(ソニー・日立製作所・パナソニック・三菱電機)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【化粧品メーカー:業界研究】日本の大手4社(花王・資生堂・コーセー・日本ロレアル)を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【飲料メーカー:業界研究】大手4社「アサヒ・キリン・サントリー・サッポロ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【食品メーカー:業界研究】大手5社(味の素・日本ハム・明治・日清食品・江崎グリコ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【重工メーカー:業界研究】大手3社「三菱重工業・川崎重工業・IHI」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【製薬:業界研究】大手5社(武田薬品工業・大塚製薬・アステラス製薬・第一三共・中外製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【業界研究:日系消費財メーカー】大手4社(花王、ユニ・チャーム、ライオン、小林製薬)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【自動車メーカー:業界研究】大手5社(トヨタ・ホンダ・日産・スズキ・マツダ)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【医療機器メーカー:業界研究】大手5社(キヤノン・富士フイルム・オリンパス・テルモ・オムロン)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ■商社 ・【総合商社:業界研究】五大商社(三井物産・三菱商事・伊藤忠商事・丸紅・住友商事)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【鉄鋼商社:業界研究】大手4社「JFE商事・伊藤忠丸紅鉄鋼・阪和興業・メタルワン」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ■金融 ・【メガバンク:業界研究】三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【地銀:業界研究】大手5行(千葉銀行・静岡銀行・横浜銀行・福岡銀行・京都銀行)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【業界研究:生保と損保の違い】保険業界を受けるなら知っておきたい、生命保険、損害保険業界の違いを徹底比較! ・【生命保険:業界研究】大手生保(日本生命・第一生命・明治安田生命・住友生命)を比較!業績比較・ランキング・強み・社風の違い ・【損害保険:業界研究】大手4社(東京海上日動火災保険・損害保険ジャパン・三井住友海上火災保険・あいおいニッセイ同和損害保険)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【カード:業界研究】大手3社「三井住友カード・ジェーシービー(JCB)・三菱UFJニコス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【信託銀行:業界研究】大手3社「三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行・SMBC信託銀行」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【証券:業界研究】大手5社「野村證券、大和証券、SMBC日興証券、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【外資系投資銀行:業界研究】大手4社「モルガン・スタンレー、ゴールドマン・サックス、J.P.モルガン、バンク・オブ・アメリカ」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【アセットマネジメント:業界研究】大手4社「野村アセットマネジメント・アセットマネジメントOne・大和アセットマネジメント・三井住友DSアセットマネジメント」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ■コンサル ・【業界研究:総合コンサル】大手6社(アクセンチュア、デロイト、PwC、アビーム、EY、KPMG)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ■マスコミ・エンタメ ・【出版:業界研究】4大出版社(KADOKAWA・集英社・講談社・小学館)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【大手広告代理店:業界研究】大手5社(電通・博報堂DYグループ・サイバーエージェント・ADK・JR東日本企画)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【業界研究:旅行業界】「JTB、KNT-CT、HIS、日本旅行」大手旅行会社4社それぞれの強みや社風、給料を徹底比較! ■インフラ・資源 ・【鉄道:業界研究】大手8社「JR東日本・JR東海・JR西日本・東急・阪急電鉄・東武鉄道・名古屋鉄道・東京地下鉄」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【海運:業界研究】大手3社「日本郵船・商船三井・川崎汽船」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【ガス:業界研究】大手4社「東京ガス・大阪ガス・東邦ガス・西部ガス」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【業界研究:電力】大手4社「東京電力・関西電力・JERA・中部電力」を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井エネルギー資源開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較! ・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・三菱マテリアル・JX金属・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ■不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【不動産:業界研究】準大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い ■IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(NTTデータ・富士通・NEC・日立製作所・日本IBM)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い ・■人材・教育 ・【人材:業界研究】大手4社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・リンクアンドモチベーション」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い ・【教育:業界研究】大手5社「リクルート・ベネッセ・Gakken・公文・ナガセ」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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