こんにちは、ワンキャリ編集部です。
ワンキャリ編集部が総力を挙げて紹介する【最新版:業界研究】。
今回は、キヤノン・富士フイルム・オリンパス・オムロン・テルモの5社について、各社の特徴を比較しながらお伝えします。
<目次> ●医療機器メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説 ・ビジネスモデル ・医療機器の種類 ●医療機器メーカーの業界動向 ・少子高齢化による市場規模の拡大 ・ITの発展 ・ジェネリック医薬品の普及 ●医療機器メーカーの仕事内容・主な職種 ・事務職 ・営業職 ・マーケティング ・研究開発職 ・サービスエンジニア ・医療機器開発(プロダクション) ・生産技術職 ・品質管理(クオリティ) ●医療機器メーカー大手5社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益) ●医療機器メーカー大手5社の特徴・強み ・キヤノン:4つの新規事業に注力。メディカル事業の強化に向けて、グローバルに再編を進める ・富士フイルム:医療用画像だけでなく「トータルヘルスケアカンパニー」を目指す ・オリンパス:消化器内視鏡で世界をリード ・オムロン:血圧計で世界シェアNo.1を誇る ・テルモ:ニッチな分野に注力。現場の声を反映した製品で社会に貢献 ●医療機器メーカー業界大手5社の社風の違い・制度 ・キヤノン:穏やかで社員を大切にする文化 ・富士フイルム:グローバルに活躍できる働き方 ・オリンパス:ライフスタイルやライフステージに合わせた柔軟な働き方 ・オムロン:社員に強い愛社精神が根付く ・テルモ:年次に関係なく挑戦し成長できる環境 ●医療機器メーカー大手5社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数 ●医療機器メーカーで働く魅力・やりがい ・人の役に立つことを実感できる ・多様な視野を持つことができる ・専門知識を継続して学べる ・安定感を感じられる ・高年収を目指せる ●医療機器メーカー大手5社の選び方 ・自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す ・情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する ・ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する ・手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ ・企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ ・就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する ●医療機器メーカー大手5社が求める人物像・選考対策 ・医療機器メーカーが求める人物像 ・医療機器メーカーの選考対策 ●医療機器メーカー以外の業界研究記事
医療機器メーカーとは? 事業内容/提供サービスを解説
医療機器メーカーとは、医療現場で使用される機器を開発し、製造・販売を行う企業のことを指します。
これらの企業は、病院や診療所などの医療機関に製品を提供し、患者への医療サービスの質を向上させる役割を担っています。また、医療機器メーカーは、それぞれが特定の分野に強みを持ち、技術革新を通じて市場のニーズに応えています。
ここでは、医療機器メーカーの事業内容や提供するサービスについて詳しく解説します。
ビジネスモデル
医療機器メーカー業界のビジネスモデルには、主に医療機器メーカー・医療機関・医療機器商社などが関わっています。
医療機器メーカーは、独自の技術を生かして医療機器を製造・販売し、医療現場での使用をサポートしています。一方、医療機関は医療機器の主なユーザーであり、患者に対して適切な医療サービスを提供します。
さらに、医療機器商社はこれらの製品を医療機関に供給し、機器の導入やメンテナンスを支援しています。ここでは、医療機器メーカー業界のビジネスモデルについて、それぞれ詳しく解説します。
医療機器メーカー
医療機器メーカーは、医療現場で使用される機器を製造し、販売する企業です。国内には数多くの医療機器メーカーが存在しており、それぞれが異なる分野で独自の強みを持っています。
例えば「オリンパス」は消化器内視鏡の世界シェアを70%以上有しており、内視鏡事業に強みを持っています(※1)。一方、「テルモ」は心臓血管領域におけるカテーテルやステントの分野で高い評価を受けており(※2)(※3)、「ニプロ」は使い捨て医療機器(※4)、「シスメックス」は検体検査用機器において市場をリードしています(※5)。
このように、医療機器メーカーはそれぞれが得意とする領域で競争力を発揮し、医療の現場に不可欠な製品を提供するビジネスモデルを展開しています。それぞれの企業は、特定の医療分野で独自の技術や製品を開発し、市場のニーズに応え続けています。
(※1)参考:Olympus「Olympus Integrated Report 2023 P.51」
(※2)参考:日経ビジネス「テルモの成長導いた『脱・自前主義』」
(※3)参考:TERUMO「テルモ、薬剤溶出型冠動脈ステントに関する37,000人規模の臨床研究結果を発表」
(※4)参考:NIPRO「【ニプロ、ファーマパッケージング事業部からシングルユースバッグ「Ustem®」と、細胞科学研究所から培地受託製造をPR】」
(※5)参考:sysmex「よくわかるシスメックス」
医療機関
医療機関とは、医療法で定められた医療を提供する施設のことで、病院・薬局・訪問看護ステーションなどが含まれます(※6)。医療機器メーカーが開発した機器や製品は、これらの医療機関で使用され、患者への医療サービス提供に欠かせない役割を果たしています。
特に大学病院や大規模な総合病院は、資金力が豊富であり、最新の医療機器を導入する機会が多くあります。そのため、医療機器メーカーにとっては重要な顧客であり、常に新しい技術や製品の提案が行われています。
医療機関は、医療機器メーカーや医療機器商社から直接営業を受けることが一般的であり、医師や技師が実際に製品を確認したうえで導入が進められることがほとんどです。
また、医療機器メーカーは、製品の導入後も定期的に医療機関を訪問し、トラブルのチェックやメンテナンス、アフターフォローを行います。
(※6)参考:日経メディカル「医療機関や診療所にはどのような種類がある?」
医療機器商社
医療機器商社は、医療機関と医療機器メーカーを結ぶ重要な存在です。医療機器商社は、さまざまな医療機器を仕入れ、病院や診療所などの医療機関に対して販売を行います(※7)。
商社は単なる流通の役割だけでなく、医療機関に対して最適な機器の提案や導入支援も行うため、医療現場のニーズに応じたサポートを提供しています。
医療機器は高度な技術を持つ製品であり、他の業界と違って簡単に代理店や下請け企業に製造・販売を委託することが困難です。医療機器は、使用する機関によって異なる要求があるため、商社は多様な製品を取り扱い、顧客にとって最適な選択肢を提供することが求められます。
また、医療機器商社はメーカーとの密な連携を保ち、製品のメンテナンスやトラブル時の対応も迅速に行える体制を整えています。こうした対応を通じて、医療機関が安心して医療機器を導入・使用できる環境を整える役割を果たしています。
(※7)参考:山田コンサルティンググループ「医療機器卸業界」
医療機器の種類
医療機器の種類には、医薬品医療機器法に基づいて分類される「医療機器」と、医療現場で使用される消耗品である「医療用品」の2つがあります。
医療機器は診断装置や治療機器など多岐にわたり、リスクに応じてクラスに分類されています。一方、医療用品は注射器やガーゼなど、医療行為に欠かせない消耗品で、特に使い捨てが可能な製品の需要が増加しています。ここでは、医療機器と医療用品の種類について詳しく解説します。
医療機器
「医療機器」とは、医薬品医療機器法で定義されている通り、人や動物の病気の診断・治療・予防に使われる機械器具や製品を指します(※8)。これには、体の構造や機能に影響を及ぼす目的で使用されるものも含まれます。
具体的な例としては、レントゲンやCTスキャンのような画像診断装置から、コンタクトレンズや体温計、マッサージ器などの日常で目にするものまで幅広い製品が該当します。
また、医療機器は製品の不具合が発生した際の人体へのリスクに基づいて、以下の4つのクラスに分類されています。
※参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医療機器」
※参考:長野県「医療機器のクラス分類例示」
(※8)参考:e-GOV 法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(昭和三十五年法律第百四十五号)」
医療用品
医療用品とは、医療現場で使用される消耗品を指し、具体的にはガーゼ・注射器・カテーテルなどがあります。
医療用品は、医療行為を安全かつ効果的に行うために必要不可欠であり、特に少子高齢化や生活習慣病の増加に伴い、ますます需要が高まっています。加えて、院内感染や医療事故を防ぐためにも、使い捨て可能な医療用品の需要は拡大しています。
ただし、日本国内で使用される医療用品の多くは輸入に依存しているため、外資系企業との競争が激化しています。国内企業もこれに対抗し、海外市場への進出を積極的に進めており、新興国を中心に営業拠点や製造工場の新設など、グローバルな事業基盤の強化が見られます(※9)。
(※9)参考:キヤノン「中長期経営計画 2021-2025」
医療機器メーカーの業界動向
医療機器メーカーの業界動向は、少子高齢化やITの進展、ジェネリック医薬品の普及など、さまざまな要因によって大きく変化しています。ここでは、医療機器メーカーの業界動向について詳しく解説します。
少子高齢化による市場規模の拡大
少子高齢化は、医療機器業界に大きな影響を与えており、特に高齢者の増加に伴って市場規模が拡大しています。
日本の人口は今後減少傾向にありますが、平均寿命の延びとともに高齢者の割合が急増するため、医療機関の需要は高まり続けると予測されています。国立社会保障・人口問題研究所による「将来人口推計」では、2065年には日本の人口の約38.4%が65歳以上になるとされています(※10)。
この高齢化社会の進展により、病院や診療所で使用される医療機器、特に高齢者向けの診断機器や治療機器の需要が急速に拡大しています。医療機器メーカーにとっては、こうした需要の増加に応じた製品開発や提供が求められ、少子高齢化が業界の成長を促す重要な要因となっています。
(※10)参考:内閣府「第1章 高齢化の状況(第1節 1)」
ITの発展
ITの発展により、医療機器業界では大きな変革が進んでいます。特に、IoT技術やAI(人工知能)の活用が急速に進展し、スマートヘルスケアという新たな形態の医療サービスが注目を集めています。
スマートヘルスケアとは、ネットワークを活用して健康データを収集・分析し、個別の健康管理や医療の提供を行うものです。
例えば、ウェアラブルデバイスを使ってリアルタイムに人体のデータを収集し、その情報をもとに疾病予防や慢性疾患の管理を行うことが可能です(※11)。これにより、患者自身が自分の健康状態を「見える化」でき、生活習慣病の予防にもつながることが期待されています。また、遠隔地にいる患者のデータをリアルタイムで医師が確認できるため、遠隔医療の発展にも寄与しています。
AIはCTやMRI(磁気共鳴画像装置)などの画像診断装置を用いたデータ解析において、疾患のリスクが高い部位を特定し(※12)、医師の診断を補助する役割を果たしています。実際に、AIを活用した早期診断によって患者が救われた事例もあります(※13)。
今後も、医療機器業界ではITの活用が進み、「ヘルステック」分野の成長が期待されています。こうした技術の進展は、医療現場の効率化を促進し、医療従事者の負担軽減にもつながるといえるでしょう。
(※11)参考:大和総研「リアルタイムデータに基づく健康管理 P.4」
(※12)参考:国立研究開発法人 国立がん研究センター「スケッチでCTやMRI画像を検索できる人工知能技術による革新的な医用画像検索システムを開発」
(※13)NHK「AIが病を発見!?医療AIで患者の命を救えるか」
ジェネリック医薬品の普及
ジェネリック医薬品とは、新薬と同じ有効成分を使用し、効果や安全性が新薬と同等であることが証明された薬のことです。開発費や期間を大幅に抑えられるため、価格が安く、患者にとって経済的な選択肢です。日本においては、医療費の抑制が重要な課題となっており、政府はジェネリック医薬品の普及を積極的に推進しています(※14)。
2005年の時点ではジェネリック医薬品の使用率は32.5%に過ぎませんでしたが、2023年には80.2%にまで増加しました(※15)。今後も政府は医療費削減の一環として、ジェネリック医薬品の使用率をさらに向上させる取り組みを続けていくことが予想されます。
(※14)参考:厚生労働省「ジェネリック医薬品(後発医薬品)の使用促進について」
(※15)参考:厚生労働省「後発医薬品使用促進の推移・現状 P.1」
医療機器メーカーの仕事内容・主な職種
医療機器メーカーでは、さまざまな職種が存在し、それぞれが医療機器の製造・販売・サポートに携わっています。ここでは、医療機器メーカーの仕事内容や主な職種について詳しく解説します。
事務職
医療機器メーカーの事務職は、他業種の事務職と同様にデータ入力や書類の整理、電話対応などの日常的なサポート業務を担当します。
これに加えて、医療機器メーカー特有の業務として、営業事務や総務事務といった役割もあります。営業事務では営業職のサポートとして見積書や発注書の作成、納期の管理を行います。また、総務事務では人事労務や社内環境の整備、採用に関わる業務が含まれます(※16)。
グローバルに事業を展開する医療機器メーカーでは、貿易事務の業務も重要です。貿易事務では、輸出入の手続きや海外顧客とのやり取りが発生するため、高い語学力や調整能力が必要です。
事務職は、直接的に企業の売上に関わるわけではありませんが、企業全体の円滑な運営を支える重要な役割を果たしています。オフィス環境の整備や書類管理を通じて、従業員が効率よく働ける環境を提供することが求められます。
(※16)参考:キヤノン「新卒採用 職種ガイド」
営業職
医療機器メーカーの営業職は、病院やクリニックなどの医療機関を訪問し、自社製品の販売や提案を行うのが主な業務です。
営業職としての一般的な役割に加え、医療機器特有の操作説明や導入後のアフターフォローも担当するため、高度な専門知識が必要です。例えば、CTやMRI(磁気共鳴画像装置)などの大型医療機器の導入時には、現場での立ち会いや操作方法の説明を行い、医師や技師と密に連携します(※17)。
営業職は、医療機器に関する知識はもちろん、医療業界全体の動向や医療制度への理解も求められます。医師や医療従事者のニーズに応じた最適な提案を行い、信頼関係を構築することが不可欠です。また、製品の性能やメリットを的確に伝えることで、他社製品との差別化を図ることが重要なポイントです。
営業職の収入は、一般的な固定給に加え、インセンティブ制を導入している企業も多いため、成果次第で高い報酬を得ることが可能です。専門性とビジネススキルを併せ持つことが求められるため、やりがいの大きい職種といえるでしょう。
(※17)テルモ 新卒採用情報「職種を知る」
MRとの違い
医療機器メーカーの営業職とMR(医薬情報担当者)には、いくつかの大きな違いがあります。
営業職は医療機器を主に扱い、病院やクリニックに対して医療機器の販売や導入、操作方法の説明を行うのに対し、MRは医薬品を専門に扱います。MRは、自社が販売する医薬品の効能や副作用、適応症などの情報を医師や薬剤師に提供し、医薬品の使用を促進する役割を担います。
さらに、医療機器メーカーの営業職には特定の公的資格は必要ありませんが、MRは「MR認定資格」という特別な資格を取得しなければなりません。この資格は、MRとして医薬品を取り扱う上での知識と能力が求められるため、厳しい試験をクリアした者のみが取得できます。
収入面でも両者には違いがあり、規制が厳しい医薬品業界においてMRは専門知識が要求されるため、営業職よりも年収が高くなる傾向があります。
マーケティング
医療機器メーカーにおけるマーケティング職は、主に「プロダクト・マネジャー」と「マーケティング・コミュニケーション」に分かれます。企業によっては、この2つの役割を1人で兼任することもあります。
プロダクト・マネジャーは、製品の市場投入からその後の戦略に至るまでを担当します。具体的には、新製品の導入準備、市場調査、営業チームへの研修や戦略立案、製品のブランディング強化、さらにはセミナーや展示会の開催なども含まれます。
一方、マーケティング・コミュニケーションは、広報や広告戦略の立案・実施を中心に、会社全体のブランドイメージを向上させる役割を担います。製品の認知度を高めるため、社内外のイベントの企画・運営、メディア対応、広告展開を通じて情報発信を行います(※18)。
これらの業務には、マーケティングスキルに加え、医療機器に関する専門知識や、営業や医師などのステークホルダーとの交渉力も必要です。
(※18)参考:オリンパス「採用コース|グローバル」
研究開発職
研究開発職は、医療機器メーカーにおいて新しい医療機器の研究や設計を行う、重要な役割を担います。
医療現場でのニーズを的確に捉え、最先端の技術を用いた機器の開発を進めるだけでなく、既存の機器の改良にも取り組みます。特に医療機器は、安全性や有効性の厳しい基準を満たす必要があり、そのために製品化までに数年を要することも少なくありません。
研究開発職の仕事は、製品の企画段階から始まり、設計・試作・試験・最終的な製品化に至るまでの全過程に関与します。具体的な開発プロセスでは、機械工学や電気工学、化学、生物学など、幅広い学問的背景が生かされます。
また、医師や看護師などの医療従事者との連携が重要であり、医療現場でのフィードバックをもとに、より良い製品を目指して改良を重ねる必要があります。
この職種には高度な専門性と知識が求められますが、その分、医療の発展に直接貢献できるため、やりがいも大きい仕事です。特に新しい医療技術や機器が現場で使われ、患者の治療に役立っていることを実感できる瞬間は、この職種ならではの魅力です(※19)。
(※19)参考:テルモ「職種を知る」
サービスエンジニア
サービスエンジニアの主な業務には、医療機関への機器導入時の初期設定や操作説明、定期点検、機器の修理が含まれます。
医療機器を販売した後、その機器が適切に使用され続けるためには、設置や定期的なメンテナンス、トラブル発生時の修理対応が不可欠です。特に手術で使用するような高度な医療機器に不具合が発生すると、患者の命に直結する可能性があるため、迅速かつ正確な対応が求められます。
現場で発生した不具合に対して、適切な対処を行うことはもちろんのこと、異常が起こる前に予防的な措置を取るスキルも必要です。また、医療機関とのコミュニケーションを通じて、使用者のフィードバックを収集し、それを開発部門に伝えることで、より使いやすく安全な機器の開発にも貢献します。
この職種は医療機器に関する知識だけでなく、機械・電気・ネットワークに関する幅広い技術的な知識が必要です。さらに、医療従事者と直接コミュニケーションを取る場面も多いため、相手のニーズに応じた適切な対応が求められる仕事です(※20)。
(※20)テルモ「職種を知る」
医療機器開発(プロダクション)
医療機器開発(プロダクション)職は、医療現場で使用される高度な精密機器の研究開発と製作を担当する職種です。
この職種には、工業化学や材料化学の専門知識はもちろん、医学や人間工学に関する理解、さらに人体に対する深い知見が求められます。医療機器の開発は、最新の医療技術を反映させるため、常に最先端の知識と技術を必要とする分野です。
具体的には、医療従事者や患者のニーズに応じて、新しい医療機器を設計・製作したり、既存製品の改良を行ったりします。例えば、電子機器や機械、ソフトウエアの開発に携わることが多く、これらの技術を用いて医師や看護師が使いやすい医療機器を提供することが求められます(※21)。
この仕事では、医療現場でのニーズを的確に把握し、開発に反映することが重要です。医療機器開発(プロダクション)職の成果は、患者の命を守り、医療の質を向上させることにつながるため、責任とやりがいの大きい職種といえるでしょう。
(※21)参考:オリンパス「採用コース|研究・開発」
生産技術職
生産技術職は、工場での生産に必要な設備を整えたり、予算を管理しつつ、最適な生産ラインを設計したりします。また、既存の製造ラインをより効率的に稼働させるための改善や、製造コストを削減するための工夫も生産技術職の重要な業務です。
生産工程を効率化し、製品の品質を維持しながらコストを抑えるためには、機械工学や材料に関する深い知識が求められます。また、医療機器の製造には高度な精密技術が必要なため、生産技術職は高い技術力が求められる職種です(※22)。
効率的な生産体制を整えることは、製品の供給安定性や企業の利益に直結するため、責任も大きくやりがいのある仕事です。
(※22)参考:オリンパス「採用コース|生産技術開発」
品質管理(クオリティ)
医療機器メーカーの品質管理(クオリティ)職は、原材料の選定から最終的な製品出荷に至るまで、すべての工程で製品の品質を厳密にチェックし、基準を満たしているかを確認することが主な業務です。医療機器は人命に直接関わる製品であるため、国際的な規格や法規制に準拠した品質基準をクリアしなければなりません。
品質管理の業務では、製造過程での不良品の発生を未然に防ぐための監視や、定期的な検査、製品が市場に出た後のトラブル対応なども含まれます。また、医薬品医療機器等法(旧薬事法)に基づいたQMS省令に準拠した管理が必須であり、法的な知識やリスク管理能力が求められます(※23)。
(※23)参考:オリンパス「品質保証(QARA)」
医療機器メーカー大手5社の業績比較・ランキング(売上高/営業利益)
医療機器メーカーの中でも主要5社であるキヤノン、富士フイルム、オリンパス、オムロン、テルモの売上高と営業利益を見てみましょう。各社とも医療機器のみならず、映像や写真など、他事業にも注力しているため、あくまで企業規模比較の参考としてご覧ください。
※出典:2023年度 有価証券報告書「キヤノン P.123/富士フイルム P.156/オムロン P.116」
※出典:バフェットコード「オリンパス/テルモ」
2023年度の売上高はキヤノン、営業利益はテルモがリードしています。
それでは、各社の特徴を見ていきましょう。
医療機器メーカー大手5社の特徴・強み
キヤノン:4つの新規事業に注力。メディカル事業の強化に向けて、グローバルに再編を進める
カメラ・プリンターなどで知られる世界的な光学技術メーカー「キヤノン」は、2016年にCT装置の世界的メーカー「東芝メディカルシステムズ(現・キヤノンメディカルシステムズ)」を買収し(※24)、商業印刷・産業機器・ネットワークカメラ・メディカルを4つの新規事業としています(※25)。
メディカルシステム事業の内容は、X線診断システム、CTシステム、MRIシステム、超音波診断システム、放射線治療装置、核医学診断システム、検体検査システム、ヘルスケアITソリューションなどの製品開発です(※26)。
※出典:キヤノン「2023年度有価証券報告書 P.123」
NoCT装置など画像診断機器市場では国内シェアNo.1を堅持しており、2023年度には新たなフラッグシップCT「Aquilion ONE / INSIGHT Edition」の販売を開始。これにより世界に広がる医療現場の人手不足の解消につながる医療ワークフローの効率化や迅速かつ簡便なプロセスの提供の実現を目指しています(※27)(※28)。
キヤノンは、「中長期経営計画 2021-2025」の中でメディカル事業について、「海外市場、特に世界最大の医療機器市場である米国を重点地域と定め、販売体制を強化して売上拡大を加速する」ことを目標に掲げています(※29)。
成長事業であるメディカル事業の強化に向けて、グローバルで再編を進めている(※30)ことから、将来、メディカル事業がキヤノンをけん引する事業になる可能性がうかがえるでしょう(※31)。
(※24)参考:キヤノンメディカルシステムズ「新社名決定のお知らせ」
(※25)参考:キヤノン「事業領域」
(※26)参考:キヤノン「メディカルシステム」
(※27)出典:キヤノンメディカルシステムズ 新卒採用サイト「データで見るキヤノンメディカルシステムズ」
(※28)参考:キヤノン「2023年度 有価証券報告書 P66」
(※29)参考:キヤノン「中長期経営計画 2021-2025」
(※30)参考:キヤノンメディカルシステムズ「キヤノングループにおけるメディカル事業強化に向けた米国事業再編について」
(※31)参考:キヤノンメディカルシステムズ「グローバル体制/海外で活躍する社員」
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富士フイルム:医療用画像だけでなく「トータルヘルスケアカンパニー」を目指す
1934年に写真フィルム製造に端を発する富士フイルム。同社のヘルスケア事業は1936年に「X-レイフィルム」を発売したことに始まります(※32)。
ヘルスケア事業の2023年度の売上高は約9,751億円で、全体の約33%を占めています(※33)。
トータルヘルスケアカンパニーとして「予防」「診断」「治療」の領域で幅広い事業を展開しており、中でも、X線画像診断、内視鏡、超音波、体外診断などの各種診断機器や、診断画像などを一元管理する医療ITシステムを提供している「メディカルシステム」は、ヘルスケア事業の売り上げの約7割を占めています(※33)。
※出典:富士フイルムホールディングス「2023年度有価証券報告書 P.33」
特に、医用画像情報システムは世界シェアNo.1を維持している(※34)ことから、富士フイルムをけん引する製品の一つだと分かります。
また、2019年5月にAIやIoT技術を活用し、生産能力を倍増するために内視鏡スコープの新工場を建設しました。内視鏡は患者の身体的負担の少ない治療が可能であるため、近年では需要が拡大していることから、積極的に医療現場のニーズに応える姿勢がうかがえます(※35)。
さらに、インドを始め、東南アジア、中東、アフリカなどの新興国で健康診断サービス事業を開始。2021年2月にインドのバンガロールでがん検診を中心とした健診センター「NURA(ニューラ)」をオープンしました。さらに、2022年7月には、グルグラムでもNURAのサービスを開始。高精細な診断画像を提供する当社の医療機器やAI技術を活用したITシステムなどで医師の診断をサポートし、がん検診をはじめとする生活習慣病検査サービスを提供しています(※36)。
同じく2024年に、ヘルスケアを売上高・営業利益ともに拡大させていくことを目標にした中期経営計画「VISION2030」を策定。今後はさらにヘルスケア領域に注力すると考えられます(※37)。
(※32)参考:富士フイルム「『品質第一主義』を貫く」
(※33)参考:富士フイルム「2023年度 有価証券報告書 P.200」
(※34)参考:富士フイルム「統合報告書2024 P.43」
(※35)参考:富士フイルム「太陽光発電の導入や、AI・IoT技術の活用で内視鏡製造のカーボンニュートラル化へ前進」
(※36)参考:富士フイルム「インドにがん検診を中心とした健診センター『NURA(ニューラ)』2拠点を新たに開設」
(※37)参考:富士フイルムホールディングス「中期経営計画『VISION2030』を策定」
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オリンパス:消化器内視鏡で世界をリード
1950年に世界初の実用的な胃カメラを開発したオリンパスは、消化器内視鏡の世界シェアが70%と圧倒的な存在感を誇る医療機器業界のリーディングカンパニーです(※38)。
2023年度の売上高は約9,362億円で、そのうちの9割以上を占める約9,239億円は医療事業(内視鏡・治療機器)の売り上げです(※39)。
2020年には、国内初のディープラーニングによる大腸内視鏡病変検出用AI技術、AIを搭載した内視鏡画像診断支援ソフトウエア「EndoBRAIN-EYE(エンドブレインアイ)」を発売しました(※40)。
2021年には、「EndoBRAIN-Plus(エンドブレインプラス)」を発売。こちらは大腸における浸潤がんの診断において、国内で初めて薬事承認を取得したAI製品です(※41)。
※出典:オリンパス「2023年度 有価証券報告書 P.35」
オリンパスは事業基盤の一つに「内視鏡医の育成を支援」を掲げており、2008年には中国に内視鏡医のトレーニングセンターを設立しています(※42)。また、2020年には総務省が指揮するインドにおける内視鏡医の育成プロジェクト(※43)、2021年にはタイにおける同様のプロジェクトに事業推進者として参画しています(※44)。
このように、国家規模のプロジェクトでグローバルな医療の根幹を支えることができるのも、内視鏡分野の地位を確固たるものとしているオリンパスだからこそでしょう。
(※38)参考:オリンパス「消化器内視鏡世界シェア約70%を支える3つの柱」
(※39)出典:オリンパス「2023年度 有価証券報告書 P.35」
(※40)参考:オリンパス「国内初のディープラーニングによる大腸内視鏡病変検出用AI技術 AIを搭載した内視鏡画像診断支援ソフトウェア『EndoBRAIN-EYE』を発売」
(※41)参考:オリンパス「AIを搭載した内視鏡画像診断支援ソフトウェア『EndoBRAIN-Plus』を発売」
(※42)参考:オリンパス「オリンパスの医療分野 P.16」
(※43)参考:オリンパス「インドにおける内視鏡AI診断の医師への育成支援と市場導入」
(※44)参考:オリンパス「タイにおける内視鏡AI診断の医師への育成支援を推進」
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オムロン:血圧計で世界シェアNo.1を誇る
※出典:2023年度 有価証券報告書「オムロン P.127」
オムロングループには、IT企業からインフラ企業まで165のグループ会社があります(2024年時点)。その一角を担うオムロンヘルスケアは、ヘルスケア事業を展開しており、「企業は社会に役立ってこそ存在価値があり、存続できる」という理念のもと、1933年に創立されました(※45)。
具体的には、以下の3つの事業を展開し、それぞれの分野で世界シェアNo.1を誇る医療機器を提供しています(※46)。
・小児ぜんそく患者の重症化ゼロを目指す呼吸器事業。 ネブライザ(呼吸器) 世界シェア25% ・薬の力を借りずに痛みの緩和を目指すペインマネジメント事業。 低周波治療器(ソース) 世界シェア25% ・脳・心血管疾患の発症ゼロを目指す循環器事業。 家庭用血圧計 世界シェア50%
オムロンの電子血圧計は、現在世界シェア50%を占め、累計販売数は2億を超えています(※47)。この実績から、世界中で多くの人々の健康を支えてきたことが分かります。
日本でも発売と同時に、想定の2倍以上の注文が入るほどの人気を集めました。また、2022年には日本初の心電計付き上腕式血圧計を発売(※48)。脳・心血管疾患の発症をゼロにする「ゼロイベント」を循環器事業の事業ビジョンに掲げています(※49)。
(※45)参考:オムロン 新卒採用サイト「数字で見るオムロン」
(※46)参考:オムロン「Basic Information P.19」
(※47)参考:日本経済新聞「オムロンが8万円の血圧計 想定の2倍売れた腕時計型」
(※48)参考:オムロン「日本初の心電計付き上腕式血圧計を用いた「脳・心血管疾患の予防啓発事業」開始。」
(※49)オムロン「今までの概念を打ち破ることで革新は生まれる―ウェアラブル血圧計の開発―」
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テルモ:ニッチな分野に注力。現場の声を反映した製品で社会に貢献
※出典:テルモ「2023年度 有価証券報告書 P.121」
テルモは上述したグラフの通り、医療機器メーカー主要5社の中で売上第4位です(※50)。特に心臓・血管領域の製品群が全体利益の約60%を占めており、その中でもカテーテルを用いた治療製品を展開する「TIS事業」が主力です(※51)(※52)(※53)。
カテーテルとは、尿管や血管などに挿入して体液を抜き出し、薬や治療器具を通す細い管のことです(※54)。新たな治療法の誕生により、精巧さが求められる手首用カテーテルの需要が高まった1990年代、テルモは技術力でこれに応え、新製品とその使用法を世界中に広めました。
現在、同社の売上の約66%をTIS事業が担っており(※51)、ニッチな分野への注力が業績向上に寄与していることがうかがえます。
また、テルモは「医療を通じて社会に貢献する」ことを企業理念に掲げ、現場の声から生まれた製品を通じて社会貢献を実現しています(※55)。
具体的には、神奈川県に独自の施設「テルモメディカルプラネックス」を構え、現場で働く医師や看護師に製品を試用してもらいながら共同開発を行っています(※56)。
(※51)参考:テルモ「2023年度 有価証券報告書 P.28」
(※52)……TIS:Terumo Interventional Systemsの略
(※53)参考:テルモ「TIS事業(Terumo Interventional Systems)」
(※54)参考:100年企業戦略オンライン「世界の医療を100年支え続ける日本企業が『飛躍を継続』できる理由」
(※55)参考:テルモ「企業理念体系」
(※56)参考:テルモ「テルモメディカルプラネックス」
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医療機器メーカー業界大手5社の社風の違い・制度
キヤノン:穏やかで社員を大切にする文化
専門知識を持つ社内各部門と連携し、効率的な活動を展開しながら、顧客との信頼関係を構築しています(※57)。このように、キヤノンメディカルシステムズ全体には、人を大切にする社風が根付いています。
キヤノンには、他の社員の思いを尊重し、困っているときにはすぐに手を差し伸べてくれる優しい社員が多いです(※58)(※59)。実際、社員からは「先輩は若手のアイデアを尊重しつつアドバイスをくれる」(※60)、「別部署の意見にも真摯(しんし)に耳を傾けてくれる」といった声があり、社員同士で尊重し合う文化がうかがえます(※61)。
また、キヤノンは学生にも誠実に対応しています。例えば、最終面接の面接官は年次や職位が高いにもかかわらず、物腰が柔らかで「分からないことがあれば何でも聞いて」と学生に配慮してくれる方でした(2024年卒 選考対策ページより)。他の面接官も「医療業界なので休みの日に出勤することがあるが大丈夫か」といったマイナス面についても確認してくれたと聞いており、その誠実さがうかがえます。また、実際に働く社員からも「面接の際に学生の話に優しく耳を傾けてくれる姿に、『自分を受け入れてくれる感覚』を持てた」との声があり、学生思いの社風に惹(ひ)かれて入社する人が多いようです(※62)。
このように、穏やかで人を思いやる社風を持つ同社であれば、入社後も人柄の良い社員に囲まれて、心地よく仕事ができるでしょう。
(※57)参考:キヤノン 新卒採用サイト「職種紹介」
(※58)参考:キヤノン 新卒採用サイト「社員インタビュー 法務」
(※50)参考:キヤノン 新卒採用サイト「社員インタビュー 調達」
(※60)参考:キヤノン 新卒採用サイト「社員インタビュー 生産技術」
(※61)参考:キヤノン 新卒採用サイト「社員インタビュー アプリケーションスペシャリスト」
(※62)参考:キヤノン 新卒採用サイト「社員インタビュー サービス企画・テクニカルサポート」
富士フイルム:グローバルに活躍できる働き方
富士フイルムは海外に積極的に事業を展開しています(※63)。最近では、インドに2拠点目となる健診センターを設立し、世界の健康診断事業を推進する足掛かりを作るなど、グローバル展開を加速させています(※64)。
このグローバルな姿勢に応じて、富士フイルムでは入社後に海外で活躍するチャンスが豊富に用意されています。実際に、グローバル化に対応するための人事施策が整備されており、以下のような制度が設けられています(※65)。
<グローバル人材育成のための制度> ・短期テーマ派遣制度 └約1カ月~半年間、海外現地法人でローカルスタッフと働く制度 ・海外トレーニー制度 └海外の語学学校などの専門教育機関への通学などを通じで、グローバルビジネスリーダーを育成する程度 ・海外留学制度 └業務に関する専門的知識を獲得するための留学制度 など
これらの制度を活用し、社員の中には入社5年目でシンガポールに1年間赴任し、その後東南アジア全域の販売やマーケティングに関わる社員もいます(※66)。さらに、入社5~7年目でほぼ全員が海外赴任の機会を得ることができ、希望する国の現地子会社でマネジャーとして勤務し、研究と並行して人事業務などを包括的に統括する経験が得られます。人事担当者は「海外経験を持つ学生を積極的に採用し、若手社員に早期から海外に行く機会を提供する方針」と述べており、グローバルに働く選択肢として同社を選ぶのも一つの手です(※67)。
(※63)参考:富士フイルム「2023年3月期 第3四半期 決算説明会 p.31」
(※64)参考:日本経済新聞「富士フイルム、海外健診事業を200億円に インドに2拠点」
(※65)参考:富士フイルム「人材育成」
(※66)参考:富士フイルム「ベトナムで医療機器を普及させ 一つでも多くの命を救いたい。」
(※67)参考:2023卒の内定者が選考中に聞いた社員談に基づく
オリンパス:ライフスタイルやライフステージに合わせた柔軟な働き方
オリンパスは企業変革プラン「Transform Olympus」で「グローバルに戦える企業を目指す」と掲げ、その一環として従業員が時間や場所に縛られずに職務を全うできる新しい働き方を整備しています(※68)。
オリンパスでは、ライフスタイルやライフステージに合わせた柔軟な働き方が可能です。具体的には、以下のような施策が導入されています(※69)。
・役割フレックス制度
子どもが小学校3学年以下の共働きまたは単身者のグループリーダーまたはチームリーダーは育児に専念しなければならない特別な事情が発生したときに、一時的に役職を離れることができます(※70)。
・フレックスタイムの拡充
コアタイムを10:15~15:30から11:15~13:30に短縮し、より一層柔軟な働き方が可能になっています。
・在宅勤務手当の支給
月に1回以上在宅勤務を行った場合、在宅勤務に伴う水道光熱費、通信費などの一部補助を目的とした月額手当が支給されます。
また、ある社員は「自分の所属する部署は科学事業部門としては珍しく、女性が多数を占めており、育児や家庭の事情に応じて在宅勤務や時短勤務が取り入れられている」と述べています。このような取り組みにより、オリンパスは2016年および2019年に、子育てサポートが充実している企業に授与される「プラチナくるみんマーク」を厚生労働省から取得しています(※70)。
このように、オリンパスは柔軟な働き方を導入しており、「生活と子育ての両立」の観点からも働きやすい環境を提供していると言えるでしょう。
(※68)参考:オリンパス「真のグローバル・メディカル・テクノロジーカンパニーへの飛躍を目指した 企業変革プラン「Transform Olympus」について ~企業価値を一層向上させ、当社ステークホルダーの皆様の期待に応えるための諸施策~」
(※69)参考:オリンパス「働き方」
(※70)参考:オリンパス「女性の活躍を支援する制度」
オムロン:社員に強い愛社精神が根付く
オムロンヘルスケアでは、「社員の満足度なくして事業の活性化は成り立たない」「人々を健康にするにはまず社員から」という理念が根付いています(※71)。
社員の健康を守るため、「運動、睡眠、メンタルヘルス、食事、禁煙」の5項目に注目し、これらに定量目標を設定して取り組んでいます(※72)。特に高血圧の予防・改善や喫煙率の低減に注力しており、社員全員が毎日血圧を測定することで、自身の血圧レベルを把握し、生活習慣の見直しと行動変容を促しています。2020年までに全員の血圧を適正化することを目指し、その結果として152人の高血圧社員を発見しました。
さらに、2008年から従業員の喫煙率ゼロを目指して以下のような取り組みを実施し、2023年度には5.1%まで喫煙率が低下しました。
1. 就業時間内の禁煙徹底 2. 卒煙セミナーの実施 3. 保健師によるOne to Oneサポートで禁煙を支援
これらの取り組みが評価され、同社は経済産業省から「健康経営優良法人ホワイト500」に8年連続で認定されました。また、社員の健康増進のために運動やスポーツへの取り組みを行っている点も評価され、「スポーツエールカンパニー」に6回連続で選ばれています。
このように、オムロンヘルスケアは、健康的に働きたいと考える学生にとって魅力的な企業と言えるでしょう。
(※71)参考:内定者が説明会で社員から聞いた話
(※72)参考:オムロン「健康経営」
テルモ:年次に関係なく挑戦し成長できる環境
テルモには社員のチャレンジを後押しする風土があります(※73)。年次に関係なく挑戦し成長できる環境が整っていることが大きな魅力です。実際に、社員の挑戦を支える制度が整備されています。
【社員の挑戦を支える制度】(※74)(※75)
・Career Challenge制度
└他部門・職種からの人財募集に、立候補したアソシエイトが自分の力で仕事を勝ち取る社内の人財公募制度
・社内提案制度
└業務改善提案から新しい事業や製品のアイデアまでアソシエイトが自由に提案できる社内提案制度
・選抜制MBA等派遣
└国内・海外のビジネススクールへの派遣制度。会社が授業料を負担し、より成長したいと考えるアソシエイトに活用
これらの制度に加え、先輩からのサポートも社員の挑戦を後押ししています。ある社員は、「経験や知識が浅い自分のアイデアを上司が積極的に採用してくれたことで、トライ&エラーを繰り返しながら成長できた」と語っています。また、他の社員も「困ったときに上司や先輩に相談しやすい雰囲気があり、挑戦しやすい」と感じているようです(※76)。
以上のことから、年次に関係なく挑戦でき、若いうちから経験を積むことができる環境を求める人にはおすすめの企業です。
(※73)参考:24卒の内定者が選考中に聞いた社員談に基づく
(※74)参考:テルモ 新卒採用サイト「働き方を支える制度」
(※75)参考:テルモ 新卒採用サイト「人材育成制度」
(※76)参考:テルモ 新卒採用サイト「社員が答える、テルモの魅力。」
医療機器メーカー大手5社の平均年収・平均年齢・平均勤続年数
以下の表は、各社の平均年収・平均年齢・平均勤務年数をまとめたものです。
※出典:2023年度 有価証券報告書「富士フイルム P.13/オリンパス P.11/オムロン P.13/キヤノン P.14/テルモ P.8」
2023年度の平均給与が一番高かったのは、富士フイルムでした。
日本全体の40歳から49歳の平均年収が約511万円(※77)であるため、この5社の年収は高い水準であることが分かります。
(※77)出典:国税庁長官官房企画課「令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告ー P.21」より算出。
医療機器メーカーで働く魅力・やりがい
医療機器メーカーで働く魅力・やりがいは、人の役に立つことを実感できることや、多様な視野を持てる点、専門知識を継続して学べること、業界の安定感があること、高年収を目指せることの主に5つがあります。
医療機器を通じて患者の命や健康に直接貢献できることや、最新技術に触れながら自身のスキルを高められる環境は、医療機器メーカーで働く大きな魅力です。ここでは、それぞれの魅力ややりがいについて詳しく解説します。
人の役に立つことを実感できる
医療機器メーカーで働く大きな魅力の一つは、人の役に立つことを直接実感できる点です。
医療機器は治療や診断の現場で欠かせない存在であり、患者の命を救ったり、回復を助けたりする重要な役割を果たします。自分が関わった製品が医療現場で実際に使われ、患者の回復に寄与した時、仕事の意義を強く感じることができます。
さらに、医療従事者から感謝されることも多く、製品が人々の生活や健康に直接貢献していると実感できる場面が多いのが特徴です。また、自分の携わった開発や改良が、医療現場での効率化や負担軽減に役立つことで、社会に貢献していることを感じることができ、大きな達成感を得られる職業です。
多様な視野を持つことができる
多様な視野を持てることも医療機器メーカーで働く魅力の一つです。
医療機器業界では、幅広い製品を取り扱うことが多く、自社で開発した機器だけでなく、海外から輸入された製品や最新技術に触れる機会もあります。そのため、技術や市場動向に対する知見を深めながら、クライアントのニーズに応じて最適なソリューションを提供するスキルが養われます。
また、医療機器が医療現場で使用されることで、患者の治療や命に直接影響を与えるという点で、仕事の責任も大きく、やりがいがあります。自分が関わる製品が人々の健康や生活に貢献しているという実感は、医療機器メーカーで働く大きな魅力といえるでしょう。
専門知識を継続して学べる
専門知識を継続して学べる点も医療機器メーカーで働く魅力の一つです。
医療機器の営業職や技術職に就くと、商材に関わる疾患や診断、治療法など幅広い知識を身につけることが求められます。医療の進歩に伴い、製品だけでなく新しい技術や治療法も次々に登場するため、それに対応するための学びが常に必要です。
また、医療機器は専門性が高く、医師や医療従事者に対しても信頼性のある情報を提供できるよう最新の知識をアップデートし続けることが重要です。
このように、医療業界の最前線で専門知識を深められる環境で働けることが、自身のスキルアップやキャリア形成に直結し、大きなやりがいを感じるでしょう。
安定感を感じられる
業界全体の安定感があることも医療機器メーカーで働く魅力の一つといえるでしょう。
医療は、人々の健康や命に直結するため、景気の変動による影響を受けにくく、常に需要がある分野です。特に超高齢社会を迎えた日本では、医療ニーズが年々増加しており、医療機器の需要も高まっています。
さらに、医療技術の進化やデジタル化、そして国際的な医療のグローバル化により、医療機器業界は今後も成長が期待されています。これらの背景から、医療機器メーカーは安定した環境で長期的なキャリアを築けることが魅力といえるでしょう。
高年収を目指せる
比較的高い年収を目指せる点も医療機器メーカーで働く大きな魅力です。
先ほどご紹介したとおり、医療機器メーカーの平均年収は約700〜1,000万円です。国税庁が発表した「令和5年分 民間給与実態統計調査」の製造業のデータでは全産業の平均年収が533万円であることを考えると、医療機器メーカーの年収水準はほとんどの産業の平均を上回っており、安定した高収入を期待できます。
また、職種や役職によっても年収は上昇する可能性があります。特に技術職や開発職、営業職などの専門性が高いポジションでは、実績に応じてインセンティブが支給される企業も多く、頑張り次第で大きな収入を得られる可能性があります。
医療機器メーカー大手5社の選び方
ここでは、医療機器メーカー大手5社の選び方をご紹介します。
自己分析で自分の強みや価値観を洗い出す
自己分析とは、過去の経験・エピソードから「自分がどういう人間で、何ができるかを言葉にするプロセス」のことです。
就活において基礎となるプロセスで、会社を選ぶ際だけでなく、自己PRや志望動機を作る際にも役に立ちますが、「自己分析のやり方が分からない」のが学生に共通する悩み。
こちらの記事では、自己分析のやり方をあらゆる角度から分解し、解説しています。
・自己分析のやり方【4通り】簡単にできる方法・ツールとメリットを解説
情報収集ではONE CAREERの【選考対策ページ】を有効活用する
「第一志望に受かりたい」「選考突破に必要な情報だけを知りたい」「いろいろな人の考えに触れたい」。
そんな気持ちに答えるべく、ワンキャリアでは4,000社を超える人気企業の選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を掲載しているほか、1,800件を超える就活記事も掲載しています。
例えば、合格の秘訣のページでは、企業の魅力や各職種の魅力、会社が求める人物像、選考のポイント、内定者の感想を掲載しているため、会社を選ぶ際の参考にできます。
こちらの記事では、これらの情報を掲載している「選考対策ページ」「募集ページ」「就活記事」の活用法をご紹介します。
・「就活の赤本」内定のウラ情報が満載、ワンキャリアを使い倒せ!
ワンキャリア公式YouTubeチャンネル『【公式】ワンキャリアライブ』を活用する
ワンキャリア公式YouTubeチャンネルでは、過去に配信した100社以上の説明会動画が見放題です。これらを利用して企業研究や志望動機のブラッシュアップに役立てましょう。また、ワンキャリアのキャリアアドバイザーによる新番組『ワンキャリコミット』も見逃せません。クチコミやワンキャリアライブの企業情報をもとにした、人気企業・難関企業の選考対策動画や、「自分に合った会社はどれか?」「秋以降どう動けばいい?」など、就活生のためのお悩み解消コンテンツをご用意しています。ぜひ情報収集に役立ててみてください。
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・『【公式】ワンキャリア / ONE CAREER 就活チャンネル』はこちら
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・『ワンキャリコミット』はこちら
手間がかかる「業界研究」はONE CAREERにおまかせ
業界研究を行うことで、志望企業と競合他社の違いが明確になり、自分に合った会社を見つけることができ、志望動機の説得力が増します。
志望動機が重視される「日系メーカー」「インフラ」、業界研究をしないと「入社後やりたいこと」「強い志望動機」が語りづらい「金融」「商社」「広告」、内定辞退を恐れ、「業界1位・2位の企業ではなく、なぜうちなのか」がしつこく聞かれる「業界3位以下の企業」では業界研究はマストといわれています。
とはいえ、時間がかかる業界研究は、正直ちょっと面倒ですよね。
そこで、ワンキャリア編集部が就活生の代わりに業界研究を行いました!
就職活動が本格化して忙しい時期こそ、ワンキャリアの業界研究記事をぜひフル活用して、効率良く情報を集めましょう!
・【業界研究のやり方:36業界収録】めんどくさい業界研究は全て任せろ!人気業界/企業を徹底比較
企業研究を効率よく進めたい方には「合格の秘訣」がおすすめ
企業研究は、企業のホームページを見て、OB・OG訪問をして……と、膨大な時間がかかるように思われがちですが、実は短時間で終わらせられるのです!
多くの企業が採用する「Big Five(ビッグ・ファイブ)理論」のテスト。実は簡易版のテストを使うだけでも、ある程度自分に向いている業界・会社・仕事分野が分かります。自分の適性をつかんでおけば「向いていない業種の採用選考を受け続ける」リスクを回避でき、企業研究の時間短縮にもつながるでしょう。
・企業研究は10分で終わらせる!「欲しい人材を見抜く」裏ワザ
次にワンキャリア編集部が皆さんの代わりに企業研究を行う「3分対策シリーズ」をお届けします。各企業の社風や選考のポイントをまとめてあるので、ES締め切り直前や面接前日の時間がないときの企業研究におすすめです!
・企業の対策は3分で全部終わらせる!ワンキャリ編集部がお届けする「3分対策シリーズ」
就活の軸を見つけ、自分の価値観を整理する
就活をしているとよく聞く「就活の軸」というワード。自分の就活の軸を持っていると行きたい会社は確固たるものになります。
就活の軸を見つけるにはまず、自己分析をして自分の「本音」と「建前」を整理しましょう。おのずと自分ならではの就活の軸が姿を現すはずです。
・就活の軸【例一覧100選】面接/ESでの答え方と業界・職種別の例文
医療機器メーカー大手5社が求める人物像・選考対策
いかがでしたでしょうか。
医療機器メーカーは、企業ごとに特徴や選考の難易度が異なるため、自分に合う企業を見つけるためには、さまざまな企業の情報をしっかりと調べることが大切です。
毎年多くの学生が医療機器メーカーを志望し、内定を獲得することは決して容易ではありません。それぞれの企業の特徴や違いを理解し、しっかりと対策を立てて挑みましょう。
医療機器メーカーが求める人物像
各社が求める人物像は、下記の「合格の秘訣」を参考にしてください。
キヤノン
富士フイルム
オリンパス
テルモ
オムロングループ
医療機器メーカーの選考対策
詳しい選考ステップは、下記の「選考対策ページ」を参考にしてください。
キヤノン
富士フイルム
オリンパス
テルモ
オムロングループ
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エントリーシート(ES)対策
メーカー業界では、他の業界以上に企業との相性を確認するために志望動機が重視されます。ワンキャリアでは、メーカー特有のポイントを3つに分けて解説しています。
1. 「御社の良さを伝えたい」という「下から目線」が重要 └メーカーでは学生に謙虚さを求めている。 2. 事前リサーチを入念に行い、「愛社精神」を示す └メーカーは愛社精神が強い人材を求めている。IR資料(投資家向け情報提供)の調査、OB・OG訪問、企業の展望への考察を通じて、企業への関心が高いことを示す。 3. メーカーならではの転勤や異動に対応できることを示す └メーカー業界では長期雇用が一般的であり、転勤や異なる職種への異動がある可能性があるため、転勤や異動にも対応できるといった柔軟性を示す。
これらのポイントを押さえた志望動機が合否を左右するターニングポイントとなり、過去の選考参加者や内定者のエントリーシートでも高評価を受けやすいことが分かっています。
▼エントリーシート(ES)の書き方について詳しく知りたい方はこちら
・志望動機【例文17選】書き方の基本と職種・業界別内定者のES実例
・ESの書き方&例文集|エントリーシートの基礎から質問別/業界別の回答例まで完全対策
・メーカーの志望動機|重視される理由と書き方・内定者の例文
Webテスト対策
Webテストは多くの企業で実施されており、企業ごとに異なるテストが使用されています。そのため、事前にテスト内容を把握し、対策をしておくことが重要です。
医療機器メーカーでは、特に「SPI」が多く実施されています。
SPIは性格と能力の2領域を測定し、能力検査は言語(国語)と非言語(数学や算数)で分かれています。時間制限がついているという特徴があり、受験者の解答状況や正答率によって問題が変わっていきます。正答率が高ければ難易度の高い問題が出題され、高得点につながるので、時間内で的確に問題を解けるようにしておきましょう。
また、ONE CAREERでは就活生の体験談やそれをもとにした選考ステップを企業ごとに検索できます。自分の受けたい企業がどのWebテストを実施しているのか、選考を受ける前から対策したい方にはおすすめです。
▼Webテストについて詳しく知りたい方はこちら ・【Webテストとは】主要9種類を網羅!適性検査の特徴、対策本、出題企業一覧
・【SPI対策】全問題形式を完全網羅!練習問題&解答一覧(言語・非言語・英語・構造的把握力)
面接対策
業界や会社によって面接で問われる内容は異なります。そのため、志望する業界に合わせた対策が必要です。以下では、業界や企業ごとに準備を進める際のポイントをご紹介します。
まず、面接選考を通過するためには「企業目線」で考えることが重要です。内定の判断を行うのは、その企業の人事担当者や役員ですので、企業が求める人材像を理解することが不可欠です。経営計画などの企業情報を調べることはもちろんですが、企業側の視点に立ち、「どのような人材が求められているのか」を意識しながら面接準備を進めましょう。
また、面接対策では自己分析を行い、自分をアピールするための材料をそろえることも重要です。しかし、選考対策の順番としては、まず企業や業界の分析を行い、その後に自己分析を進める方が効果的です。企業のニーズを理解した上で自分の強みを整理することで、より説得力のあるアピールが可能です。
ワンキャリアでは、企業ごとの選考ステップや合格の秘訣(ひけつ)を紹介しています。これにより、各企業が重視する評価ポイントや求める人物像を効率的に把握することができ、情報収集の手間も省けます。企業研究を進める際には、ぜひご活用ください。
▼面接対策について詳しく知りたい方はこちら ・【面接で聞かれること】新卒就活で頻出の質問一覧と内定者の回答例
OB・OG訪問
OB・OG訪問は、大学の先輩や知り合いを通じて紹介してもらったり、就活イベントを利用して社員と接点を持つことで機会を得ることができます。これにより、説明会では得られないリアルな情報を知ることができ、業界や企業についての理解が深まることは間違いありません。
さらに、業界や企業によっては、OB・OG訪問の有無や訪問時の評価が選考に影響することもあります。訪問の回数が多いと「熱意がある」と評価されたり、質の高い質問をすることで「優秀だ」と思われることがあります。
OB・OG訪問をすべきか迷っている場合は、まずは最初の1人、同じゼミやサークルの先輩など身近な人から始めてみるといいでしょう。
▼OB・OG訪問について詳しく知りたい方はこちら ・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
医療機器メーカー以外の業界研究記事
いかがでしたか。今回は医療機器メーカーについて詳しくご紹介しました。
医療機器メーカー以外の業界についても以下の記事で詳しく説明しています。ぜひこの機会にご確認ください。
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・【業界研究:エネルギー】電力・ガス業界の大手4社「東京電力・関西電力・東京ガス・大阪ガス」の事業や年収を徹底比較!
・【業界研究:石油業界】「ENEOS・出光興産・コスモエネルギー・国際石油開発帝石・石油資源開発・三井石油開発」石油大手6社の業績、社風を徹底比較!
・【業界研究:航空会社】大手2社(全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL))を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【非鉄金属:業界研究】大手4社(住友電気工業・JX金属・三菱マテリアル・住友金属鉱山)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️不動産・建設 ・【デベロッパー:業界研究】大手6社(三井不動産・三菱地所・東急不動産・住友不動産・野村不動産・森ビル)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【デベロッパー2:業界研究】大手4社(ヒューリック・東京建物・日鉄興和不動産・NTT都市開発)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
・【スーパーゼネコン:業界研究】主要5社(鹿島建設・大林組・清水建設・大成建設・竹中工務店)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️IT・通信 ・【SIer:業界研究】SIer大手5社ランキング(アクセンチュア・NTTデータ・野村総合研究所・日本IBM・富士通)!業績比較・平均年収・社風/強みの違い
・【通信:業界研究】大手キャリア4社(NTTドコモ・ソフトバンク・KDDI・楽天)を比較!業績比較・ランキング・平均年収・社風/強みの違い
▪️人材・教育 ・【人材:業界研究】大手4社「リクルート・パーソルキャリア・パソナ・リンクアンドモチベーション」を比較!業績ランキング・平均年収・社風/強みの違い
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▼就活記事の総集編まとめ
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・26卒就活はいつから?スケジュールとインターン準備の有利な進め方
・OB・OG訪問とは?やり方から内定者が使うアプリまで完全解説
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